SNS運用代行の始め方と単価の現実|未経験から受注するまで

SNS運用代行の始め方と単価の現実|未経験から受注するまで 副業

SNS運用代行を始めたいと調べている人が、いちばん知りたいのは「どうやって始めるか」と「いくらもらえるのか」だと思います。この記事では、そのふたつを実際にやってきた範囲で書きます。

先に結論を書きます。始めること自体のハードルは低いです。資格も許可も要りません。ただし最初の半年から1年は、収入がほとんど立たない期間になる可能性が高いということは、先に知っておいたほうがいいと思っています。少なくとも自分はそうでした。

自分は元調理師で、飲食の現場に10年いました。そこから独立して、いまはSNS運用代行のフリーランスをしています。独立してから半年くらいは無収入で、そのあとの半年も収入は一桁万円台でした。その間はアルバイトをしながら食いつないでいました。この記事は、そこを通ってきた人間が書いています。

SNS運用代行とは何をする仕事なのか

SNS運用代行は、クライアントのアカウントを代わりに動かす仕事です。投稿を作る、投稿する、反応を見る、次の方針を決める。ざっくり言うとこの繰り返しになります。

ただ「投稿を作って出すだけ」で終わることは、実際にはあまりありません。誰に向けたアカウントなのか、何を言うアカウントなのか、というところから決めないと、投稿の中身が毎回ブレるからです。自分が引き継いだクライアントの案件では、コンセプトから作り直しました。

作業として発生しやすいもの

  • アカウントのコンセプトや方向性を決める
  • 投稿の文章を書く
  • 画像や動画を用意する、または編集する
  • 投稿する(予約投稿を含む)
  • 数字を見て、次にどうするかを考える
  • クライアントに報告する

この中のどこまでを引き受けるかで、仕事の重さも金額も大きく変わります。「投稿の代行だけ」と「コンセプト設計から数字の分析まで」では、まったく別の仕事だと思っておいたほうがいいです。契約前にここが曖昧なまま進むと、あとから作業だけが増えていきます。

やってみて分かった、いちばん時間を食うところ

自分の感覚では、投稿を作る作業そのものより、効いているのかどうか分からない期間を進み続けることのほうがきついです。引き継いだ案件をコンセプトから作り直したときも、伸びるまで手応えは一切ありませんでした。やっている最中は、これが効いているのか分からないままでした。

それが最近になって伸びました。素直にうれしかったですし、クライアントも驚いていました。正直、自分でも驚きました。手応えが無い時期がしばらく続いたあとで、急に来た。だから今も、反応が無い期間をすぐ失敗とは思わないようにしています。

ただしこれは「待てば必ず伸びる」という話ではありません。伸びなかった期間も同じだけありましたし、伸びた理由を完全に説明できるわけでもないです。ここは正直に書いておきます。

未経験から始めるときの、実際の順番

始め方として、自分が実際に通った順番を書きます。きれいな手順ではないですが、実際はこうでした。

最初にやったのは「案件を探す場所を決める」ことだった

独立して最初の仕事は、クラウドソーシングでもらった動画編集の案件でした。SNS運用代行そのものではありませんが、「知らない人から仕事を受け取る」という経験としては、ここが最初です。その相手からは、すぐに連絡が来なくなりました。

そのあと、ココナラでコンサルの案件を10件ほどもらいました。時給に換算すると安かったのですが、実績にはなりました。実績が何も無い状態から抜けるという意味では、この10件は大きかったです。

仕事が取れない時期は、毎日なにかしら試行錯誤していました。ココナラでコンサルをやったり、YouTubeをやったり、クラウドソーシングをやったり、思いつくものは一通りやりました。「これが正解のルート」と分かっていて動いていたわけではありません。

次にやったのは「自分のアカウントを動かすこと」

運用代行を名乗るなら、自分のアカウントも動かしておいたほうがいいです。ただしこれは「自分のアカウントが伸びていないと仕事が取れない」という意味ではありません。実際、自分のアカウントは今も苦戦しています。

自分は今、Threadsを1日5本(7時・12時・17時・21時・23時)全自動で投稿しています。Xも同じ時間に1日5本、同じ作りで動かしています。これだけやっていて、6月25日から7月27日までに87本を自動投稿しましたが、その間フォロワーは0人のままでした。

7月27日時点で数えたとき、7月のビューは527、いいね7、返信0、リポスト0でした。返信は一度も来ていません。自分のアカウントの数字は、この記事を書いている時点でこの状態です。

それでも自分のアカウントを動かす意味はあると思っています。「投稿を続ける」というのが実際どれくらい手間なのか、数字がどう動くのか(あるいは動かないのか)を、自分の体で分かっておけるからです。クライアントの数字が動かないときに、その状態を知っているかどうかは差になります。

そのあとに「提案する」

ここが自分にとっていちばん苦手なところでした。詳しくは次の章に書きます。

単価の現実|自分が実際に受け取った金額

提案文を書く様子

金額の話をします。ここが知りたくて検索している人が多いと思うので、自分の実数だけを書きます。一般に語られている相場ではなく、自分が受け取った額です。

独立初期の動画編集の案件は、1本4,000円から10,000円くらいでした。動画の尺によって金額が変わりました。独立初期のコンサルは1本3,000円です。ココナラでもらった10件ほどは、この価格帯です。

時給に換算すると安かったです。それは今振り返ってもそう思います。ただ、実績としては残りました。最初の実績をどこで作るかという話でいうと、この価格帯を通ることになる人は多いと思います。

「初めての報酬」で思ったこと

初めて報酬を受け取ったとき、うれしさより先に「これで生きていける気がしない」と思いました。これが正直なところです。

だからあがいて、毎日いろいろ試しました。金額に納得できなかったからこそ動いた、という部分は確かにあります。ただ、動いたからといってすぐに単価が上がったわけでもありません。独立してから半年は無収入、そのあとの半年も一桁万円台でした。

単価が上がらない原因が、自分の側にあった話

自分の場合、金額を出すときに自信がなくて、自分から下げてしまっていました。相手に値切られたわけではなく、自分で下げていた。これは書いておきたいです。

提案資料を見てもらえたことはありました。でもそのあとの連絡は一切来ませんでした。こちらからリマインドする勇気がなくて、そのまま終わりました。単価以前に、そもそも成立していない案件がいくつもありました。

一般に、SNS運用代行の単価は作業範囲と実績で決まると言われています。ただ自分の実感としては、それ以前に「自分が提示した額を、自分で引っ込めないでいられるか」という部分が効いていました。ここは技術ではなく、続けるうちに少しずつしか変わらない部分だと思います。

いま受けている仕事についても書いておく

いまやっている業務委託の仕事は、やっていること自体は会社員と変わらないと思っています。働く場所が違うのと、出社が無いだけです。そして、仕事量が多くて大変なわりに利益は低いです。

「フリーランスになれば単価が上がる」という話ではないということです。少なくとも自分の現状はそうではありません。自社の収益はまだ立っていないですし、この方向で合っているのか不安になることもあります。

営業が苦手な人が、どこでつまずくか

始め方を調べている人の中には、「作業はできそうだけど営業が不安」という人もいると思います。自分がまさにそれでした。

テキストでのやり取りが昔から苦手です。今でも苦手なままです。初対面の相手とオンラインで話すと、人見知りと自信のなさが前面に出てしまいます。自分でも分かっています。正直、その時間が本当に嫌です。

この苦手を埋めるために、自動化を作り始めました。営業が得意になったから仕事が取れたのではなく、苦手なままどうにかする方法を探し続けている、というのが実際の状態です。

苦手なままでも、やれることはある

自分がやってきたのは、こういうことです。

  • クラウドソーシングやココナラのように、テキストで完結する場所から始める
  • 提案文をその都度ゼロから書かず、型を作っておく
  • 自分の発信を出しておいて、そこから知ってもらう導線を作る

ただし3つめは、正直まだうまくいっていません。自分の発信の集客がうまくいっていないというのが現状です。誰にも見られていない状況が続くのは、単純にきついです。

それでも書いておきたいのは、営業が苦手でも案件は取れたということです。ココナラの10件も、最初の動画編集の案件も、対面の営業をしたわけではありません。取れる場所を選べば、苦手なままでも入口は作れます。

始めたあとに止まる人へ|自分の実測から書けること

在宅ワークのデスク

「始めたけど止まっている」という状態の人にも書いておきたいことがあります。自分の自動投稿の数字が、まさにその状態だからです。

6月25日から7月27日までに87本を自動投稿して、フォロワーは0人でした。7月27日時点では、68本のうち13本がビュー0か1でした。週ごとの平均ビューは右肩下がりで、18.2 → 15.9 → 8.4 → 7.9 → 5.0 と落ちていきました。

2026年8月4日までの7日間では、Threadsに24本投稿して、合計ビュー120・いいね1・返信0でした。この週も、ビューが0か1のままだった投稿が8本ありました。

noteも同じです。2026年7月27日時点で、記事は27本、フォロワーは2人、全記事の合計いいねは45でした。

ここから分かったこと

自動投稿は「続ける力」はくれましたが、「届く力」は別物でした。毎日5本を確実に出せるようにはなりましたが、それで見られるようになるかというと、そうではありませんでした。

そして、投稿の質を上げる前に、そもそも誰にも見られていないことのほうが問題でした。質の改善は、見られている前提の話です。見られていない段階で質だけを磨いても、変化が測れません。

もうひとつ気づいたのは、抽象的な問いかけだけの投稿より、具体的なしくじりを書いた投稿のほうが見られていたということです。これは自分の投稿を見返して感じたことです。

時間帯によって差はあった

7月27日時点のスロット別の平均ビューは、朝15.7・昼5.7・夜1.8でした。朝がいちばん見られていました。2026年7月の月次で見ても、平均ビューが最も高かったのは「朝」の枠でした。

ただし2026年8月4日までの週は、朝6.0・昼6.6・夜2.4で、昼のほうが上でした。数字が少ないので、週単位で見ると簡単にひっくり返ります。母数が小さいうちは、傾向を確定させないほうがいいというのが自分の学びです。

自動化を入れるなら、先に知っておいたほうがいいこと

SNS運用代行と自動化は相性がいいと言われます。実際、自分もかなり自動化しています。ただ、うまくいった話だけ書くのはこのサイトの方針に反するので、失敗のほうを先に書きます。

動いていると思っていたものが、動いていなかった

Xの自動投稿を組んだとき、タスクは全部「準備完了」と表示されていたのに、実際は一度も動いていませんでした。原因は登録スクリプトで変数名にPowerShellの予約語を使っていて、タスクに渡す引数が丸ごと空になっていたことです。エラーもログも残らないので、気づくのに時間がかかりました。

それ以来、タスクを登録したあとは「準備完了」の表示だけで安心せず、渡している引数が空になっていないか毎回確かめるようにしています。

止まっていたことに気づけなかった期間

2026年7月3日から5日まで、Threadsの投稿が1本も出ていませんでした。原因は早朝にPCがスリープしていて、6時の生成スクリプトが走れなかったことです。7月14日にも投稿が3件失敗しています。こちらもPCが落ちていたのが原因でした。

note告知が一度も投稿されていない時期もありました。原因は、告知文をスプレッドシートにだけ書き込んで、投稿スクリプトが読むドライブ側のファイルを更新していなかったことです。

ほかにも、認証トークンのファイルにBOMが混ざっていて投稿が丸ごと止まったことや、トークンのファイルを全行つなげて読んでしまって認証エラーになったこと(実際に必要だったのは1行目だけでした)があります。日付を整える処理で、パソコンによって使える書き方と使えない書き方があるのを知らずに書いて、機能がまるごと無言でスキップされていたこともありました。

エラーが表に出ない失敗がいちばんこわいというのが、ここまでの実感です。クライアントの案件でこれをやると、気づかないまま何日も止めることになります。

AIに書かせるときの落とし穴

投稿文をAIに書かせていたら、実際とは違う数字を書いてきました。本当は68本なのに62本と書いていて、しかも文章としては自然だから読んでも気づけません。

対策として、実際に起きたことと実測値だけを書いた台帳を作り、そこに載っている数字しか使わせないようにしました。ところが台帳を足しただけでは直りませんでした。前から書いてあった「毎回、具体的な出来事を必ず入れる」という指示と噛み合わず、台帳のネタが尽きるとやっぱり作り話をしました。「無ければ書かなくていい」と言い直して、やっと止まりました。

クライアントのアカウントで、実在しない数字や事実を書いてしまうのは事故です。AIを使うなら、この確認は必ず自分の側で持っておいたほうがいいと思います。

それでも自動化する意味はあった

今は、毎朝6時台にAIが投稿文をまとめて生成してGoogleドライブにテキストで保存し、投稿スクリプトはそれを読んで投げるだけ、という形にしています。投稿が失敗したらログに残り、Discordに通知が飛び、次にPCを開いたときにも報告が上がります。

週次・月次で自分の投稿を自動集計して、Discordにレポートが飛ぶようにもしています。この記事に書いている数字も、その集計から出しています。

ただ、正直に書くと、自動化を作っているのに結局そのつど自分の手を動かしてしまっている、というのが今の状態でもあります。組めば全部が楽になるわけではありません。

これから始める人が、最初に決めるといいこと

これからを考える様子

ここまでを踏まえて、始める段階で決めておくといいと思うことを書きます。断定はできないので、自分がそうすればよかったと思っていることとして読んでください。

作業範囲を先に決める

「投稿の作成と投稿まで」なのか、「コンセプト設計と分析まで」なのか。ここが曖昧なまま受けると、あとから作業が増えていきます。金額は作業範囲とセットでしか決まりません。

最初の金額を「実績を作る費用」と割り切るかどうかを決める

自分は結果的に、コンサル1本3,000円、動画編集1本4,000円〜10,000円という価格帯で実績を作りました。これを「安すぎる」と見るか「入口の費用」と見るかは、その人の状況によります。

ただ、割り切るなら期限は決めたほうがいいです。自分は「いつまで」を決めずにやっていたので、その価格帯にいる期間が長くなりました。

反応が無い期間を、どう扱うか決めておく

自分のアカウントで87本投稿してフォロワー0人という期間を通ってみて思ったのは、数字が動かない期間は必ず来るということです。それを毎回「失敗した」と判定していると、単純にもちません。

一方で、クライアントの案件をコンセプトから作り直したときは、手応えが無い期間のあとに急に伸びました。だから今は、反応が無い期間をすぐ失敗とは思わないようにしています。ただしこれは「放っておけば伸びる」という意味ではなく、判断の基準を先に決めておく、という話です。

不安が消えるわけではない、ということも書いておく

フリーランスはメンタルが不安定になりやすいですし、将来も不安です。自分は今も、自社の収益が立っていないことや、発信の集客がうまくいっていないことで不安になります。AIを使った仕事に可能性は感じていますが、収益が立っていない以上、方向性が合っているのか分からない部分もあります。

それでも、好きなことを好きな時間にやれている今の環境は、辞めてよかったと今になって思えます。飲食にいたころは、昼に出勤して真夜中に退勤する生活で、休みの日は体力が残らず、何もできずに終わっていました。休憩時間もほとんど取れませんでした。だんだん毎日が楽しくなくなってきて、この先ずっと続けるのは嫌だと思って辞めました。

今の状態が正解だとは言い切れません。ただ、選び直せる場所にはいます。それは事実として書けます。

この記事に書いた単価も動き方も、私が実際にSNS運用代行をやりながら出てきた数字です。いま何を提供していて、どういう料金にしているのかは自分のサイトに出しています。同じ仕事を始める方の参考になれば。

まとめ

  • SNS運用代行は、投稿の作成・投稿・分析・報告が主な仕事。作業範囲を先に決めないと、金額と負担が合わなくなる
  • 始め方としては、クラウドソーシングやココナラのようにテキストで完結する場所から入るのが、営業が苦手な人には現実的だった
  • 自分の実数では、独立初期のコンサルは1本3,000円、動画編集は1本4,000円〜10,000円だった。時給に換算すると安かったが、実績にはなった
  • 独立してから半年は無収入、そのあとの半年も一桁万円台だった。その間はアルバイトをしながら食いつないでいた
  • 単価が上がらなかった原因のひとつは、自信がなくて自分から金額を下げていたこと。提案資料を見てもらえてもリマインドする勇気がなく、そのまま終わった案件もある
  • 自分のアカウントは、6月25日から7月27日までに87本を自動投稿してフォロワー0人。7月のビューは527・いいね7・返信0だった
  • 自動投稿は「続ける力」はくれたが「届く力」は別物だった。投稿の質を上げる前に、誰にも見られていないことのほうが問題だった
  • 自動化はエラーが表に出ない失敗がいちばんこわい。「準備完了」の表示だけで安心せず、実際に動いたかを確認する必要がある
  • AIに投稿文を書かせると実際と違う数字を書くことがある。実測値の台帳を作り、無ければ書かなくていいと明示してやっと止まった
  • 手応えが無い期間は必ず来る。引き継いだ案件も、伸びるまで手応えは一切なかった。ただし放っておけば伸びるという意味ではない

成果や収入には個人差があります。この記事に書いた金額と数字は、あくまで自分が実際に受け取った額と、自分のアカウントの実測値です。同じようにやれば同じ結果になる、というものではありません。

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