副業が続かない理由と、続く仕組みの作り方

副業が続かない理由と、続く仕組みの作り方 副業

副業を始めたのに、いつのまにか手が止まっている。やる気がないわけではないのに続かない。

私も同じでした。むしろ一人では続かないと最初から分かっていたので、続けるための環境にお金を払ったくらいです。6ヶ月・約70万円のスクールに通ったのは、教材がほしかったからではありません。

この記事では、続かない原因を根性の問題として片付けずに、仕組みとして解決する方法を書きます。

結論:意志ではなく、設計の問題

続かない人に共通しているのは、意志が弱いことではありません。止まっても誰も困らない状態で始めていることです。

会社の仕事は、やらなければ確実に困ります。だから続きます。副業は、やめても今日は何も起きません。この差だけです。

だから対策も精神論ではなく、止まったときに困る状況を自分で作ることになります。

続かない理由1:完成形を目指してしまう

始めたばかりの時期に、いきなり「ちゃんとしたもの」を作ろうとすると止まります。

私が動画編集を始めたときも、操作を完璧に覚えてから作品を作ろうとしていました。その結果、いつまでも応募できませんでした。

対策はひとつです。粗くていいので1本仕上げる。質は後から上げられますが、完成していないものは評価すらされません。

続かない理由2:締切がない

締切のない作業は、いくらでも先延ばしできます。しかも先延ばししたことを誰も指摘しません。

対策は外から締切を持ってくることです。

  • クラウドソーシングで案件を受ける(納期ができる)
  • 進捗を報告する相手を作る
  • 公開する日を先に決めてしまう

私の場合はスクールがこれでした。お金を払った時点で後に引けなくなるという、単純だけれど効く仕掛けです。

続かない理由3:一人でやっている

ここが一番大きいと思っています。

案件がまったく取れない時期、同期はどんどん受注していました。焦りましたが、「うまくいかないのは自分だけじゃない」と話せる相手がいたことで持ちこたえました。

しかも助けられたのは精神面だけではありません。私の提案文を読んで、どこが弱いのかを具体的に指摘してくれたのも同期でした。一人だったら、原因が分からないまま消耗していたはずです。

スクールに通う必要はありませんが、進捗を共有できる相手がいるかどうかは、続くかどうかを大きく左右します。

続かない理由4:成果が出るまでの時間を読み違えている

時間を管理する様子

「3ヶ月で月10万円」といった話を基準にすると、そうならなかった時点で心が折れます。

実際のところ、個人差がとても大きいのが現実です。私は初報酬まで1ヶ月でしたが、その案件は2ヶ月で終わりました。逆に時間をかけて着実に伸ばした人もいます。

対策は、収入ではなく行動を目標にすることです。「今月5件提案する」なら、自分の意志で達成できます。「今月3万円稼ぐ」は相手次第なので、達成できなくても自分の問題とは限りません。

続かない理由5:毎回ゼロから考えている

作業のたびに「何をしようか」から始めていると、着手までの心理的な負担が積み重なります。

私はいま、発信の内容をまとめて作っておき、決まった時間に自動で出る仕組みにしています。効果は作業時間の削減より、「今日まだやっていない」と一日中気にする時間が消えたことのほうが大きかったです。

自動化まで作らなくても、次にやることを前回の終わりに決めておくだけで、着手のハードルはかなり下がります。

時間が取れないという問題

「続かない」の中身が、実は「時間がない」であることも多いです。ここも分けて考えます。

まとまった時間を待つと、永遠に始まらない

私は契約社員として働きながらスクールに通っていました。平日にまとまった時間はほとんど取れません。

それでも進んだのは、まとまった時間を待たなかったからです。1日1時間でも、毎日触っていれば形になります。逆に「休日にまとめてやろう」と考えると、その休日に予定が入った瞬間に一週間が飛びます。

時間帯を固定する

空いた時間にやろうとすると、結局やりません。「平日は21時から1時間」のように、時間帯を先に決めてしまうほうが続きます。

やる気があるときにやる、という方式は、やる気がない日に確実に止まります。

取りかかりの重さを減らす

作業を始めるまでが一番重いので、ここを軽くします。

  • 前回の終わりに「次にやること」を書いておく
  • 作業ファイルを開いた状態で終わる
  • 最初の5分だけやる、と決めて座る

始めてしまえば続くことがほとんどです。問題は「始める」の部分だけだと分かると、対処しやすくなります。

続く仕組みの作り方

ここまでを、具体的な形にまとめます。

やること効く理由
粗くても1本完成させる完成の経験がないと次に進めない
案件を受けて納期を作る外から締切が来る
進捗を共有する相手を作る止まったときに気づける・助けが得られる
目標を収入でなく行動数にする自分の意志で達成できる
次にやることを前回の終わりに決める着手のハードルが下がる
繰り返す作業は仕組みにする気にかける時間が消える

全部やる必要はありません。自分が止まっている理由に近いものを1つ選んで、そこだけ変えてください。

私が70万円を払って買ったもの

収入を計算する様子

ここまで「仕組みで解決する」と書いてきましたが、私自身が最初にやったのはお金を払うことでした。

6ヶ月・約70万円のスクールに通いました。教材がほしかったからではありません。実際、操作の内容は独学でも追いつける範囲でした。

それでも通ったのは、自分が一人では続かないタイプだと分かっていたからです。払ってしまえば後に引けない。その強制力を買いました。

実際に効いたのは、教材ではなく人だった

通ってみて一番価値があったのは、同期の存在でした。

案件がまったく取れない時期、同期はどんどん受注していました。焦りましたが、その状況を話せる相手がいたことで持ちこたえられました。

しかも助けは精神面だけではありませんでした。私の提案文を読んで、どこが弱いのかを具体的に指摘してくれたのも同期です。一人だったら、原因が分からないまま止まり続けていたはずです。

お金を払う必要はないが、環境は要る

誤解のないように書くと、スクールに行くべきだという話ではありません。お金をかけずに環境を作る方法もあります。

  • 同じことをやっている人のコミュニティに入る
  • 進捗を報告する相手を1人決める
  • 公開する日を先に宣言してしまう

大事なのは「止まったときに誰かが気づく状態」を作ることです。方法は何でも構いません。

私が実際に使っている仕組み

抽象論だけでは使いにくいと思うので、今やっている形も書いておきます。

やることを前日の終わりに決める

作業が終わるときに、次に何をするかを一行だけメモしておきます。翌日は考えずに座れるので、着手までの重さが消えます。

「何をしようか」から始めると、それだけで気力を使います。決めるのと実行するのを、別の日に分けるという発想です。

繰り返す作業は自動で回す

私はSNSの発信を、まとめて用意して決まった時間に自動で出るようにしています。手作業では続かないと分かっていたからです。

効果は作業時間の削減より、「今日まだやっていない」と一日中気にする時間が消えたことのほうが大きかったです。副業が続かない原因の一部は、実はこの「気にかける負担」にあります。

止まったら気づける形にしておく

自動で回すようにすると、今度は止まっていることに気づけないという別の問題が出ます。私も一度、設定がずれて発信が止まっていたのにしばらく気づけませんでした。

だから、うまくいかなかったときに記録が残るようにしています。仕組みを作るときは、失敗に気づける形もセットで用意してください。

数字で振り返る日を決める

週に一度、やった量を確認する日を決めています。感覚で「最近やれていない」と思うより、数字を見るほうが正確です。

やれていないなら、その原因が時間なのか、やる気なのか、そもそも合っていないのかを切り分けられます。

それでも止まってしまったら

完全に手が止まったときは、再開のハードルを極端に下げてください。

「今日は募集要項を3件読むだけ」でいいです。作業を再開しようとすると重いですが、見るだけなら動けます。止まった状態から戻るときに、元のペースを取り戻そうとすると、たいてい失敗します。

あと、副業をやめること自体は失敗ではありません。私も動画編集を主軸にはしていません。合わない分野を続けるより、別の形に移るほうが正しいこともあります。

「続けること」自体を目的にしない

最後に、少し違う角度の話をします。

ここまで続ける方法を書いてきましたが、続けること自体が目的になると、逆に苦しくなります。

合わない分野を根性で続けない

私は動画編集から始めましたが、今の主軸はSNS運用代行とサイト制作です。動画編集を続けられなかったことを、失敗だとは思っていません。

同じ時期に始めた仲間も、今も動画編集を続けている人、撮影に移った人、運用代行に移った人と、進路はばらばらです。途中で形が変わるのは、普通のことです。

「続かない自分はだめだ」と考えるより、「この分野は自分に合わなかった」と切り替えるほうが早い場合があります。

ただし、切り替えの前に原因を確かめる

とはいえ、なんとなく合わない気がするという理由で移り続けるのも危険です。止まっている原因が、分野ではなく別のところにある可能性があります。

私の場合、案件が取れなかった原因は編集スキルではなく提案文でした。もしそこで「向いていない」と判断していたら、原因を取り違えたまま次の分野でも同じことを繰り返していたはずです。

切り替えるなら、次の点だけ確かめてください。

  • 止まっているのは、作業そのものが苦痛だからか
  • それとも、結果が出ないから続かないのか

前者なら分野が合っていません。後者なら、直すべきはやり方です。ここを混同すると、何度移っても同じ場所で止まります。

残るのは、続けた分野ではなく身についた動き方

動画編集を主軸にはしていませんが、あのとき身につけた「自分で調べて、作って、人に見せて、直す」という動き方は、今の仕事でそのまま使っています。

提案文を書く型も、分野が変わっても通用しました。続かなかった経験が、まるごと無駄になることはありません。

周りと比べてしまうとき

続かない原因のひとつに、他人と比べて気力が削られるというのがあります。これは私も強く経験しました。

同じ時期に始めた同期がどんどん受注しているのに、自分だけ決まらない。焦りと、正直に言えば少しの妬ましさもありました。あの時期に一人だったら、確実に辞めていたと思います。

比べる相手を「過去の自分」にする

他人と比べても、直すべき場所は分かりません。比べるなら先週の自分です。

先週より提案を1件多く送れたか。前回より作業時間を確保できたか。こちらは自分の努力で動かせるので、行動につながります。

進んでいる人からは、方法だけもらう

とはいえ、うまくいっている人を見ないほうがいいという話ではありません。比べるのではなく、やり方を聞く対象として見ると、同じ状況が味方に変わります。

実際、私の提案文を直してくれたのは、先に受注していた同期でした。羨ましいと思っていた相手が、そのまま突破口になりました。

差がつくのは能力ではないことが多い

後から振り返ると、あの時期の差は実力ではなく提案文の書き方だけでした。直したら通りました。

止まっているときは自分の能力の問題に見えますが、たいていはもっと具体的な、直せる何かが原因です。比べて落ち込む前に、原因を人に見てもらってください。

よくある質問

オンラインで学ぶ様子

Q. 平日は疲れて手が動きません。休日だけでも続きますか。
A. 続く人もいますが、間隔が空くほど再開が重くなります。平日は15分でもいいので触れておくと、休日に本格的に進めやすくなります。作業ではなく「募集要項を3件読むだけ」でも構いません。

Q. モチベーションが続きません。
A. モチベーションに頼る設計をやめてください。やる気がある日にしか進まない形は、必ずどこかで止まります。時間帯を固定する、締切を外から持ってくる、といった仕組み側の対策のほうが効きます。

Q. 成果が出ないまま続けるのがつらいです。
A. 目標を収入から行動数に変えてみてください。「今月5件提案する」なら自分で達成できます。相手次第の結果を目標にすると、頑張っても報われない感覚が続きます。

Q. やめたら負けですか。
A. そうは思いません。私も動画編集を主軸にしていません。分野が合わなかったのか、やり方が悪かったのかを切り分けたうえでなら、やめる判断も正解です。

私は一人だと続かない自覚があったので、環境のほうに金を払いました。その選び方で見落としていたことは「動画編集スクールおすすめ比較|70万円払った卒業生が「選び方の基準」から話します」にまとめています。

まとめ

副業が続かないのは、意志の問題ではなく設計の問題です。

  • 完成形を目指さず、粗くても1本仕上げる
  • 納期という外圧を持ってくる
  • 一人でやらない——ここが最も効く
  • 目標を収入ではなく行動数にする
  • 繰り返す作業は仕組みにして、意志に頼らない

私は一人では続かないタイプだと分かっていたので、環境にお金を払いました。自分がどちらのタイプかを見極めることが、最初の一歩だと思います。

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