この記事では、私が実際に組んで動かしているSNSの自動投稿について、2026年6月から8月までの実測値をそのまま公開します。うまくいった話ではありません。2ヶ月で87本を自動投稿して、フォロワーは0人のままでした。
書いているのは、元・調理師で飲食の現場に10年いて、そこからSNS運用代行のフリーランスとして独立した在宅ワーカーです。営業が苦手で、その苦手を埋めるつもりで自動化を作り始めました。自動化を組み始めたのは2026年6月なので、まだ2ヶ月ほどしか経っていません。
「自動投稿ってどうなの」「毎日投稿を仕組み化したら伸びるの」と気になっている方に向けて、数字を隠さずに置いておきます。良い数字だけ切り取ると自分でも判断を間違えるので、悪いところも含めて全部出します。
先に結論|自動投稿は「続ける力」はくれましたが「届く力」は別物でした
2ヶ月動かしてみて、いちばんはっきり分かったのはここです。
- 投稿が止まらなくなる、という効果は確実にありました。手を動かさなくても毎日決まった時刻に出ます。
- ただし、それで見てもらえるようになるかというと、まったく別の話でした。
- 投稿の質を上げようと考える前に、そもそも誰にも見られていないことのほうが問題でした。
自動化を組んでいるときの自分は、「毎日投稿を続けられない」ことを課題だと思っていました。だから仕組みで解決しようとした。仕組みは完成して、実際に毎日出るようになりました。それでも数字は動かなかったので、課題設定そのものがずれていたことになります。
これは、自動化そのものが無駄だったという話ではありません。手作業でやっていたら2ヶ月で87本は出せていないと思いますし、続けたからこそ「続けても届かない」というデータが取れました。ただ、続けることと届くことを同じものだと思い込んでいたのは私の勘違いでした。
いま動かしている自動投稿の中身
数字の前に、何を動かしているのかを先に書いておきます。ここが分からないと、後の数字が何の数字なのか分からないと思うので。
1日5本、決まった時刻に自動で出る
Threadsに1日5本、7時・12時・17時・21時・23時に全自動で投稿しています。Windowsのタスクスケジューラーと、Pythonと、APIを直接叩くスクリプトの組み合わせです。X(旧Twitter)も同じ時間に1日5本、同じ作りで動かしています。こちらは2026年8月4日に動かし始めたばかりです。
生成と投稿を分けている
毎朝6時台に、AIがその日の投稿文をまとめて生成して、Googleドライブにテキストで保存します。投稿スクリプトは、時刻が来たらそのテキストを読んで投げるだけです。
生成と投稿をひとつのスクリプトにまとめなかったのは、投稿のたびにAIを動かすと、失敗したときにどこで転んだのか分からなくなるからです。分けておくと、「文章が無い」のか「投げるところで落ちた」のかが切り分けられます。実際、この切り分けには何度も助けられました。
失敗したら気づけるようにしてある
投稿が失敗したらログに残って、Discordに通知が飛びます。次にパソコンを開いたときにも、未報告の失敗として報告が上がるようにしてあります。週次・月次では自分の投稿を自動で集計して、Discordにレポートが飛びます。この記事に出てくる数字は、ほとんどがそのレポートから拾ったものです。
かかっている費用
自動化にかかっているお金は、XのAPI利用料が1日5本の投稿で月350円ほど。ThreadsのAPIは無料です。タスクスケジューラーはWindowsの標準機能なので0円です。合計で月350円ほど、ということになります。
安く済んでいるのは事実ですが、この記事の趣旨からすると、安く回せているのに数字が出ていないというほうが正確です。費用が理由で伸びていないわけではありません。
実測値をそのまま置きます

ここからが本題です。集計した期間がそれぞれ違うので、いつからいつまでの数字なのかを添えて並べます。
2026年6月25日から7月27日まで
- Threadsに87本を自動投稿しました。
- その間、フォロワーは0人のままでした。
2026年7月27日時点で数えたもの
- 7月のビューは527、いいね7、返信0、リポスト0。
- 返信は一度も来ていません。
- スロット別の平均ビューは、朝15.7・昼5.7・夜1.8。
- 68本のうち13本が、ビュー0か1のままでした。
2026年7月のひと月分(月次レポート)
- 82本投稿して、合計ビュー582、いいね8、平均ビュー7.1。
- 平均ビューがいちばん高かったのは「朝」の枠でした。
- ビューが0か1のままだった投稿は18本ありました。
2026年8月4日までの7日間
- 24本投稿して、合計ビュー120、いいね1、返信0。
- スロット別の平均ビューは、朝6.0・昼6.6・夜2.4。
- ビューが0か1のままだった投稿は8本。
いいねが1、というのを自分のレポートで見たときは、正直こたえました。24本書いて1です。しかも書いているのは自分ではなくAIなので、「自分が頑張っていないからだ」という言い訳もできません。仕組みは動いている、投稿は出ている、それでこの数字だ、という事実だけが残ります。
いちばん効いた数字は「週ごとの平均ビュー」でした
合計の数字よりも、私にとって決定的だったのはこちらです。7月27日時点で集計した、週ごとの平均ビューの推移です。
- 18.2
- 15.9
- 8.4
- 7.9
- 5.0
きれいな右肩下がりでした。横ばいではなく、下がっています。
これを見るまで、私はどこかで「続けていればそのうち上向く」と思っていました。毎日出しているのだから、少しずつでも積み上がっていくはずだ、と。実際は逆で、続けるほど1本あたりの数字は下がっていきました。
下がっている理由をここで断定はできません。投稿の内容が読まれない種類のものだったのかもしれませんし、同じ形式の投稿が並び続けたからかもしれません。ただ、少なくとも「量を出せば自然に増える」という前提は、自分の数字では成り立たなかったことになります。数字を自動で集計する仕組みを作っていなかったら、この右肩下がりには気づかないまま、たぶんもう2ヶ月続けていたと思います。
時間帯の差はあったけれど、あてにはできませんでした
スロット別の平均ビューを見ると、7月27日時点では朝15.7・昼5.7・夜1.8で、朝が明らかに強い形でした。7月のひと月分でも、平均ビューがいちばん高かったのは朝の枠です。
ここで「じゃあ朝に寄せよう」と考えたくなります。でも、8月4日までの週を見ると、朝6.0・昼6.6・夜2.4で、朝と昼が入れ替わっていました。
母数が小さいので、順位が入れ替わること自体は不思議ではありません。ただ、この程度の母数で出た差をもとに投稿時間を組み替えても、それは改善ではなく気分転換だと思いました。数字が少ないうちに数字を根拠にすると、動いた気になるだけで何も変わらない。これは自分への戒めとして書いておきます。
夜が一貫して低いことだけは、7月27日時点でも8月4日までの週でも共通していました。ここは動かす判断材料になるかもしれませんが、それも「もう少しデータが溜まってから」だと考えています。
そもそも止まっていた期間もありました

自動化の話なので、動いていなかったところも正直に書きます。数字が伸びない以前に、出ていない日がありました。
パソコンがスリープして3日間まるごと止まった
2026年7月3日から5日まで、Threadsの投稿が1本も出ていませんでした。原因は、早朝にパソコンがスリープしていて、6時の生成スクリプトが走れなかったことです。文章が作られていないので、そのあとの投稿スクリプトは投げるものが無い。5本ぶん、それが3日続きました。
7月14日に3件失敗
7月14日には投稿が3件失敗しています。原因は同じく、パソコンが落ちていたことでした。こちらは失敗としてログに残り、通知も飛んだので気づけました。3日間止まったほうは、そもそも生成が走っていないので「失敗」としてすら記録されず、後から集計を見て気づきました。
認証まわりで丸ごと止まったこともある
認証トークンを保存したファイルにBOM(見た目には出てこない先頭の印)が混ざっていて、投稿が丸ごと止まったことがあります。ファイルを開いても何も変わって見えないので、原因にたどり着くまでにずいぶん時間がかかりました。
別のときには、トークンのファイルを全行つなげて読み込んでしまい、認証エラーになりました。実際に必要だったのは1行目だけでした。
noteの新着をSNSで告知する仕組みも、一度も投稿されていない時期がありました。原因は、告知文をスプレッドシートにだけ書き込んでいて、投稿スクリプトが実際に読みにいくドライブ側のファイルを更新していなかったことです。仕組みとしては全部そろっているのに、つながっていない場所が1か所だけあった、という失敗でした。
Threadsの認証トークンは60日で切れます。あと10日で切れるところで気づいて、その日に延長しました。切れていたら投稿が全部止まっていたはずです。ついでに、毎月1日に自動で延長する仕組みを入れました。
こうして並べると、2ヶ月のうちのそれなりの割合を「動いていない」に使っていることが分かります。87本という数字も、止まらなければもう少し多かったはずです。自動化は組んだ瞬間が完成ではなく、止まる理由をひとつずつ潰していく期間がそのあとに来ます。
noteも同じでした
SNSだけの話ではありません。noteは2026年7月27日時点で、記事27本・フォロワー2人・全記事の合計いいねが45でした。
27本というのは、それなりの量だと思います。書くのに時間もかかっています。それでフォロワーが2人です。
この数字を見て思ったのは、媒体を変えても同じことが起きている、ということでした。Threadsで届かず、noteでも届いていない。だとすると、原因は媒体ごとの仕様や投稿時間ではなく、もっと手前にあるはずです。置き場所を増やしても、見つけてもらう経路が無ければ結果は変わらない。これは自分の数字から言えることです。
2ヶ月やって分かったこと
ここまでの数字から、自分の実感として言えることを3つだけ書きます。
続ける力と届く力は、別々に用意しないといけない
自動化で手に入ったのは「毎日出る」という状態です。これは確かに手に入りました。でも「見られる」は、そこには含まれていませんでした。私は前者を手に入れれば後者もついてくると思っていたので、そこがそのまま2ヶ月ぶんの遠回りになりました。
質を上げる前に、見られているかを先に確認する
投稿の質を上げようと考えていた時期がありました。でも、ビューが0か1の投稿が7月だけで18本ある状態では、質を上げても比べようがありません。読まれていないものを磨いても、良くなったかどうかを判断する材料が手に入らないからです。まず母数を作るほうが先だった、と今は思っています。
抽象的な問いかけより、具体的なしくじりのほうが見られていた
数字が動かないなりに、投稿の中で差はありました。抽象的な問いかけだけの投稿より、具体的にどこで失敗したかを書いた投稿のほうが見られていました。
この記事を、良い話ではなく失敗の実測値で埋めているのも、それが理由です。うまくいっていない期間のことを、うまくいっていない最中に書けるのは今だけなので。
正直に言うと、まだ不安のほうが大きいです

最後に、まとめとして格好のつく話ではないことを書きます。
自社の収益はまだ立っていません。受けている業務委託は仕事量が多いわりに利益が低くて、AIを使った仕事に可能性は感じているものの、収益が出ていないぶん「この方向で合っているのか」と不安になります。自分の発信の集客がうまくいっていないのは、この記事に出したとおりです。誰にも見られていない状況が続くのは、単純にきついです。
それと、自動化を作っているのに結局そのつど自分の手を動かしてしまっている、という自覚もあります。仕組みは増えているのに、手離れは思ったほど進んでいません。
それでも続けているのは、以前に一度、似た形で待たされた経験があるからです。引き継いだクライアントの案件を、コンセプトから作り直したことがありました。やっている最中は手応えが一切なくて、効いているのかどうかも分からないままでした。それが最近になって伸びて、クライアントも驚いていましたし、正直、自分でも驚きました。
あのときも、反応が無い期間がしばらく続いたあとに急に来ました。だから今も、反応が無い期間をすぐ失敗だと決めつけないようにしています。ただし、それは「何もせずに待つ」という意味ではありません。週ごとの平均ビューが18.2から5.0まで落ちているという事実は事実として受け取って、届く経路のほうを作り直す必要がある、と考えています。
ここに出した数字は全部自分のアカウントのものです。人のアカウントで何をしているかは自分のサイトに書いています。
まとめ
- Threadsに1日5本の自動投稿を組み、2026年6月25日から7月27日までに87本を投稿しました。その間フォロワーは0人のままでした。
- 7月は82本で合計ビュー582・いいね8・平均ビュー7.1。ビューが0か1の投稿が18本ありました。
- 週ごとの平均ビューは18.2から5.0まで、きれいな右肩下がりでした。
- 時間帯では朝が強い傾向がありましたが、直近の週では昼と入れ替わりました。母数が小さいうちは判断材料にしないつもりです。
- スリープや認証まわりのつまずきで、投稿が丸ごと出ていない日もありました。
- noteも27本・フォロワー2人・合計いいね45で、媒体を変えても結果は同じでした。
- 自動投稿は続ける力をくれましたが、届く力は別に用意する必要がありました。
同じように自動投稿を組もうとしている方は、投稿を出す仕組みと同じタイミングで、数字を自動で集計して手元に返す仕組みもセットで作っておくことをおすすめします。私の場合、右肩下がりに気づけたのはそれがあったからで、無ければ手応えの無いまま同じことを続けていました。


コメント