結論から書きます。私がいま毎日動かしている自動化にかかっている費用は、月350円ほどです。内訳はXのAPI利用料だけ。ThreadsのAPIは無料、Windowsのタスクスケジューラーは標準機能なので0円、通知先のDiscordも無料枠で足りています。
ただし、これは「自動化は350円でできます」という話ではありません。私は独立するときに動画編集のスクールに約70万円払っていますし、自動化を組み始めてからの2ヶ月で消えた時間は金額に換算していません。無料で足りる部分と、有料でないとどうにもならない部分の線引きが、2ヶ月やってみてやっと自分の中ではっきりしました。この記事はその内訳を、うまくいっていない数字も含めてそのまま出します。
いま動いている自動化の全体像と、その総額
まず何にいくらかかっているかを先に並べます。私が2026年6月から組み始めて、8月4日時点で動いている仕組みは次のとおりです。
- Threadsに1日5本(7時・12時・17時・21時・23時)を全自動投稿。API利用料は0円。
- Xにも同じ時間に1日5本を自動投稿。こちらはAPI利用料が月350円ほど。2026年8月4日に動かし始めました。
- 毎朝6時台にAIが投稿文をまとめて生成し、Googleドライブにテキストで保存。投稿スクリプトはそれを読んで投げるだけ。
- 投稿が失敗したらログに残り、Discordに通知が飛ぶ。次にPCを開いたときにも報告が上がる。
- noteの新着をRSSで拾って、月水金に自動告知。
- 週次・月次で自分の投稿を自動集計して、Discordにレポートが飛ぶ。
- Threadsの認証トークンを毎月1日に自動延長。
これを全部足して、月350円です。書いていて自分でも安いと思います。ただ、この安さが成立している理由ははっきりしていて、お金を払っていない部分を全部、自分の時間で埋めているからです。そこを飛ばして「350円で組めます」とだけ言うのはフェアじゃないので、以下で一つずつ分解します。
0円で足りた部分:スケジューラー、通知、保存先
まず、実際に一円も払っていない部分から。ここは想像していたより広かったです。
実行のタイミングを管理する部分
「毎朝6時台に生成」「7時・12時・17時・21時・23時に投稿」というスケジュール管理は、Windowsのタスクスケジューラーでやっています。Windows標準の機能なので追加費用は0円です。有料のサービスを契約したり、サーバーを借りたりはしていません。
これは私が特別な工夫をしたわけではなく、最初から入っているものを使っただけです。自動化と聞くと専用のサービスに月額を払うイメージがありましたが、少なくとも自分のPCで完結する範囲なら、実行スケジュールの管理にお金は要りませんでした。
ただし0円には条件があります。自分のPCが動いていないと実行されません。これは机上の話ではなく、実際に二度やられました。2026年7月3日から5日まで、Threadsの投稿が1本も出ていない期間がありました。原因は早朝にPCがスリープしていて、6時の生成スクリプトが走れなかったこと。7月14日にも投稿が3件失敗していて、こちらもPCが落ちていたのが原因でした。
つまりここは「0円だが、PCが起きていることが前提」という条件つきの0円です。常時どこかで動いてほしいなら、その分は有料の領域になるはずですが、私はそちらは未検証なので断定できません。今のところは、この条件つきの0円で足りると判断して続けています。
通知を受け取る部分
失敗の通知と、週次・月次レポートの送り先はDiscordです。ここも私の使い方の範囲では0円で足りています。投稿が失敗したらログに残ってDiscordに通知が飛び、次にPCを開いたときにも報告が上がる、という二重の受け口を作っていますが、この構成に費用は発生していません。
通知先をなぜDiscordにしたかは別の記事に書いたので、ここでは費用の話だけにとどめます。結論は、通知にお金を払う必要はなかったということです。
データの置き場所
AIが毎朝生成した投稿文は、Googleドライブにテキストで保存しています。投稿スクリプトはそのファイルを読んで投げるだけ。テキストファイルなので容量はほとんど食わず、無料の範囲で収まっています。
ここで一つ失敗したことがあります。note告知が一度も投稿されていない時期がありました。原因は、告知文をスプレッドシートにだけ書き込んでいて、投稿スクリプトが実際に読むドライブ側のファイルを更新していなかったこと。無料で使える置き場所が複数あると、どれが本番なのかを自分で決めておかないとこうなります。費用の話とは別軸ですが、「0円だから何個でも置ける」ことが逆に事故を生んだ例として書いておきます。
有料が必要だった部分:XのAPI

唯一お金がかかっているのがここです。Xへの自動投稿、1日5本でAPI利用料が月350円ほど。同じことをThreadsでやってもAPI利用料は0円なので、この差はプラットフォーム側の方針の違いです。
350円という金額をどう見るかですが、私は「これは払うしかない」と判断しました。理由は単純で、代わりの手段が自分で毎日5回スマホを開いて貼り付けることだからです。1日5本を毎日、朝7時から夜23時まで散らして手で投げるのは、私には続きません。
ただ、ここで正直に書いておくと、この350円が回収できているかは今のところ分かりません。Xの自動投稿は2026年8月4日に動かし始めたばかりで、まだ結果を語れる期間が経っていないからです。「月350円で自動化できました」と書くことはできますが、「月350円払う価値がありました」とはまだ書けません。この二つは別の話です。
APIキーの取得でつまずいた話(金額は増えないが時間は減る)
費用の内訳という意味では350円で終わりなのですが、ここに至るまでに払ったものが時間です。XのAPIキーを取りに行ったら、画面には下6桁しか表示されなくて、完全な値を見る方法がありませんでした。結局いったん作り直すしかありませんでした。
しかも作り直す順番を間違えると、後から作ったほうが無効になります。親のキーを先に作り直してから、その下のキーを作り直す必要がありました。これに気づくまでの時間は請求書には載りませんが、確実に消えています。
無料か有料かという線引きとは別に、設定にかかる時間というコストが最初に来ることは、これから組む人には言っておきたいです。月350円の部分にたどり着くまでの手間のほうが、体感としては重かったです。
AIの利用料をどう数えるか
ここは正直に線を引きます。私が毎朝の投稿文生成に使っているのはAIで、実際に使ったことがあるのはChatGPT・Claude・Geminiです。これらには有料プランがあります。
ただ、私はこれらを自動化のためだけに契約したわけではありません。独立してから毎日使っていて、記事を書くのにも、業務委託の仕事にも、クライアントの案件にも使っています。だから「自動化にかかった費用」としてこの金額を計上するのは、自分の実感と合いません。
なので、この記事では自動化のために新たに増えた費用としては月350円、という数え方をしています。もしAIを一切使っていない状態から、自動化のためだけに有料プランを契約するなら、その分は上乗せになります。そこは各自の状況によるので、私の数字をそのまま当てはめないでください。
ついでに書いておくと、AIを本格的に使い始めたのは独立してからです。最初に触ったのはChatGPTで、きっかけはYouTubeで動画を見たこと。それで自分でも触ってみました。最初にやらせたのは当時やっていたコンサル業務でしたが、当時は精度があまり高くなくて期待していたほどではありませんでした。今は毎日使っていますが、最初からうまく使えていたわけではありません。有料プランに払う価値があるかどうかも、使ってみないと分からなかった部類です。
お金以外に払っているもの:2ヶ月ぶんの時間と、その中身
費用の内訳を出すなら、ここを飛ばすわけにはいきません。自動化を組み始めたのは2026年6月で、まだ2ヶ月ほどしか経っていませんが、その2ヶ月で私が消したのは主にトラブル対応の時間です。
エラーが出ない失敗にいちばん時間を取られた
いちばん時間を持っていかれたのは、エラーが表に出ない失敗です。
Xの自動投稿を組んだとき、タスクは全部「準備完了」と表示されていたのに、実際は一度も動いていませんでした。原因は登録スクリプトで変数名にPowerShellの予約語を使っていて、タスクに渡す引数が丸ごと空になっていたこと。エラーもログも残らないので、気づくのに時間がかかりました。それ以来、タスクを登録したあとは「準備完了」の表示だけで安心せず、渡している引数が空になっていないか毎回確かめるようにしています。
似た種類の失敗が他にもありました。日付を整える処理で、パソコンによって使える書き方と使えない書き方があるのを知らずに書いて、機能がまるごと無言でスキップされていたことがあります。認証トークンのファイルにBOMが混ざっていて投稿が丸ごと止まったこともあります。見た目は何も変わらないので、原因特定に時間がかかりました。トークンのファイルを全行つなげて読んでしまって認証エラーになったこともあります。実際に必要だったのは1行目だけでした。
これらは全部0円の部分で起きています。お金を払っていない部分だから安全、ということはまったくありませんでした。むしろ、自分で全部書いている部分だからこそ、自分のミスがそのまま止まる原因になります。無料の代償はここに来るのだと思っています。
期限切れという時限爆弾
もう一つ、金額ではないコストとして書いておきたいのが期限です。Threadsの認証トークンは60日で切れます。ある日確認したら、あと10日で切れるところでした。切れたら投稿が全部止まります。気づいたその日に延長して、ついでに毎月1日に自動で延長する仕組みを入れました。
これは0円で動いている部分ですが、放っておくと勝手に死にます。無料で動いている仕組みほど、自分で寿命を管理しないといけないというのが、このときに得た実感です。有料サービスなら課金が続いている限り動くところを、無料の自前構成では自分が期限を追いかける必要がありました。
350円で何が買えているのか:実測値を出す
ここが、この記事でいちばん書きにくい部分です。費用の内訳を出すなら、その費用で何が起きているかも同じ密度で出さないと意味がないと思うので、数字をそのまま置きます。
Threadsは2026年6月25日から7月27日までに87本を自動投稿しました。その間、フォロワーは0人のままでした。7月27日時点で数えたとき、7月のビューは527・いいね7・返信0・リポスト0。返信は一度も来ていません。
スロット別の平均ビューは、7月27日時点で朝15.7・昼5.7・夜1.8。朝がいちばん見られていました。週ごとの平均ビューは18.2 → 15.9 → 8.4 → 7.9 → 5.0と、きれいな右肩下がりです。7月27日時点では、68本のうち13本がビュー0か1でした。
7月をまるごと集計すると、Threadsは82本投稿して合計ビュー582・いいね8・平均ビュー7.1。平均ビューが最も高かったのは朝の枠でした。ビューが0か1のままだった投稿は18本ありました。
直近も出しておきます。2026年8月4日までの7日間で、Threadsに24本投稿して合計ビュー120・いいね1・返信0。スロット別の平均ビューは朝6.0・昼6.6・夜2.4。この週も、ビューが0か1のままだった投稿が8本ありました。
noteのほうは2026年7月27日時点で、記事27本・フォロワー2人・全記事の合計いいねが45です。
これが、月350円と2ヶ月の時間の現在地です。数字だけ見れば、費用対効果を語れる段階ではありません。私自身、自分の発信の集客がうまくいっていないという自覚がありますし、誰にも見られていない状況が続くのは単純にきついです。
それでも安いと思っている理由と、はっきりした線引き

ここまで書いておいて矛盾するようですが、私はこの350円を高いとは思っていません。理由は、この2ヶ月で分かったことのほうに価値があったからです。
自動投稿は「続ける力」はくれますが、「届く力」は別物でした。87本を人手ゼロで出せる状態は作れましたが、フォロワーは0人のままでした。もしこれを手で毎日5本ずつ投げていたら、同じ結論に到達する前に力尽きていたと思います。「投稿の質を上げる前に、そもそも誰にも見られていない」という問題の所在が2ヶ月ではっきりしたのは、自動化がなければ得られなかった情報です。350円はその調査費だと思っています。
もう一つ分かったのは、抽象的な問いかけだけの投稿より、具体的なしくじりを書いた投稿のほうが見られていたということ。これも本数を出したから見えたことです。
費用の線引きとしては、今のところこう整理しています。
- 0円で足りたもの:実行スケジュールの管理、失敗通知、生成物の保存、ログの記録、集計とレポート、Threadsへの投稿。
- お金がかかったもの:Xへの投稿(月350円ほど)。
- お金では買えず、自分で払ったもの:設定にかかった時間、エラーが出ない失敗を突き止める時間、期限を管理する手間。
この三つ目が、実質いちばん重い費用です。金額に出ないので見積もりようがありませんが、無料でやるということは、この三つ目を自分で持つということでした。
これから組む人へ、費用面で先に言っておきたいこと
私はまだ2ヶ月しかやっていないので、断定的なことは言えません。ただ、費用の観点で先に知っておくと違ったな、と思うことが三つあります。
一つ目は、最初に有料サービスを探しに行かなくてよかったということです。私はWindowsのタスクスケジューラーとPythonとAPI直叩きで組みましたが、この構成でここまでは動きました。もっといい有料サービスはあるのかもしれませんが、私は使っていないので分かりません。使っていないものをおすすめすることはできないので、ここは「私が試した範囲では0円でここまで動いた」とだけ書いておきます。
二つ目は、お金を払わない選択をするなら、止まる前提で設計したほうがいいということです。PCがスリープして3日投稿が出なかったこと、タスクが「準備完了」なのに一度も動いていなかったこと、トークンがあと10日で切れかけていたこと。どれも0円の部分で起きました。だから私は、失敗したらログに残ってDiscordに通知が飛び、次にPCを開いたときにも報告が上がるようにしています。この見張りの部分も0円で組めるので、ケチらないほうがいいと思います。
三つ目は、費用より先に「何を測るか」を決めておくことです。私は週次・月次で自動集計してDiscordにレポートを飛ばすようにしていますが、これを入れたから「フォロワー0人のまま87本」という現実を直視できました。ここを測っていなかったら、たぶん今も「投稿は毎日出ているから大丈夫」と思っていたはずです。
ついでに一つ、数字まわりで気をつけていることも書いておきます。投稿文をAIに書かせていたら、実際とは違う数字を書いてきたことがありました。本当は68本なのに62本と書いていて、しかも文章としては自然だから読んでも気づけません。対策として実測値だけを書いた台帳を作り、そこに載っている数字しか使わせないようにしました。ただ台帳を足しただけでは直らず、前から書いてあった「毎回、具体的な出来事を必ず入れる」という指示と噛み合わずに、台帳のネタが尽きるとやっぱり作り話をしました。「無ければ書かなくていい」と言い直して、やっと止まりました。費用の話をするときこそ、この手の数字のズレは致命的なので、ここは0円で組める部分のうち最優先で整えるべきところだと思っています。
正直に書いておく、いま抱えている不安
費用の記事なので、収支の実感も書いておきます。私は自社の収益がまだ立っていません。業務委託の仕事は量が多くて大変なわりに利益は低いです。AIを使った仕事に可能性は感じていますが、収益が立っていないので、方向性が合っているのか不安になります。
自動化を作っているのに、結局そのつど自分の手を動かしてしまっている、という矛盾も抱えたままです。組んだあとに何もしなくていい状態にはなっていません。
それでも続けているのは、手応えが無い時期のあとに急に来た経験があるからです。引き継いだクライアントの案件をコンセプトから作り直したら、最近になって伸びました。クライアントも驚いていましたし、正直、自分でも驚きました。伸びるまで手応えは一切なくて、やっている最中は効いているのかどうか分からないままでした。だから今も、反応が無い期間をすぐ失敗とは思わないようにしています。
月350円の自動化が、この先どうなるかは分かりません。分かっているのは、いまの内訳がこうだということだけです。半年後に同じ記事を書いたら金額も結論も変わっているかもしれないので、そのときはまた実測値を出します。
まとめ

- いま動かしている自動化の費用は、月350円ほど。内訳はXのAPI利用料だけ。
- ThreadsのAPIは0円、Windowsのタスクスケジューラーは標準機能で0円、Discordへの通知も無料の範囲で足りている。
- 実行スケジュール管理・失敗通知・生成物の保存・ログ・集計レポートは、私が試した範囲では全部0円でまかなえた。
- 0円の条件は「自分のPCが起きていること」。実際に、PCのスリープで3日間投稿が止まり、7月14日にも3件失敗している。
- 金額に出ない最大の費用は時間。とくにエラーが表に出ない失敗(引数が空、無言でスキップ、BOM混入)の原因特定に時間を取られた。
- 無料で動く仕組みほど寿命の管理が自分持ち。Threadsのトークンは60日で切れ、あと10日のところだった。
- 350円で買えている結果は、まだ良くない。6月25日〜7月27日に87本投稿してフォロワーは0人のまま、7月のビューは527・いいね7・返信0。
- それでも安いと思っているのは、「自動投稿は続ける力はくれるが届く力は別物」という線引きが2ヶ月で分かったから。
- これから組むなら、有料サービスを探す前に、止まる前提の見張りと、何を測るかを先に決めるほうが効く。


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