この記事が答える質問はひとつです。「会計ソフトを無料で使える期間は、3社でどれだけ違うのか」。
先に結論を書きます。無料で使える期間は、3社で長さも仕組みもそろっていません。やよいの青色申告 オンラインは「初年度が無償になるキャンペーン」という形で、マネーフォワード クラウド確定申告は「1か月の無料期間」という形で、freee会計は「無料お試しあり」とだけ表示されていて、料金ページに日数の記載がありませんでした。つまり、同じ「無料」という言葉でも、期間の単位が年・月・不明の3通りに分かれています。
書いているのはAIフリーランスラボ編集部です。各社の公式ページに出ている表示を、同じ項目に並べ直すのが本記事の役割です。使い心地の評価や、おすすめの順位付けはしません。金額と条件は、記事の後半で自分の場合に当てはめて計算できるように並べています。
金額はすべて、記事末に記載した各社の公式ページから取得した日時点のものです。キャンペーンや料金は変わりますので、申し込む前に必ず各社の公式サイトで最新の内容をご確認ください。
結論:無料の中身は「初年度無償」「1か月」「日数の記載なし」の3通り
まず、3社の無料で使える期間を同じ表に並べます。弥生だけは、性質の違う「初年度無償のキャンペーン」と「無料体験プラン」の2つが公式ページに載っているため、行を分けています。
| 会社・サービス | 無料で使える期間 | 公式に書かれている主な条件 |
|---|---|---|
| やよいの青色申告 オンライン(初年度キャンペーン) | 初年度が無償(セルフ・ベーシック)。トータルは初年度19,800円+税 | 2027年3月15日(月)までの申し込み分。有償プランを申し込み、かつ自動更新の決済方法として口座振替またはクレジットカードを登録すること |
| やよいの青色申告 オンライン(無料体験プラン) | 最大2か月間、一部の機能 | 無料体験プランの契約期間を過ぎると、初年度キャンペーンは使えないと公式が明記 |
| マネーフォワード クラウド確定申告 | 1か月 | 1事業者につき1回。有料プランへの自動移行なし。入力したデータは引き継げる |
| freee会計 | 無料お試しあり | 料金ページには「無料ではじめる」とだけ表示され、日数の記載がありませんでした |
出典:https://www.yayoi-kk.co.jp/shinkoku/aoiroshinkoku/price/ (取得日 2026-08-21)/https://biz.moneyforward.com/tax_return/price/ (取得日 2026-08-21)/https://www.freee.co.jp/personal-business/accounting/pricing/ (取得日 2026-08-20)
この表を見て最初に気づくのは、「無料期間の長さ」だけを横に並べても比較にならない、という点です。弥生の初年度無償は有償プランに申し込んだうえで受ける割引であり、マネーフォワードの1か月は有料プランを申し込む前に置かれた無料期間です。同じ表に入っていても、申し込みの順番が違います。以下、1社ずつ条件を分けて見ていきます。
やよいの青色申告 オンライン:初年度無償は「キャンペーン」で、無料体験とは別のもの
やよいの青色申告 オンラインには、無料に関係する表示が2種類あります。ひとつが初年度キャンペーン、もうひとつが無料体験プランです。この2つは、公式ページ上で別の枠として扱われています。
初年度キャンペーンには、期限と適用条件が明記されています。取得日時点で公式に書かれていた内容は次のとおりです。
- 対象になるのは、2027年3月15日(月)までの申し込み分
- 適用条件は、有償プランを申し込み、かつ自動更新の決済方法として口座振替またはクレジットカードを登録すること
- 更新前のキャンセルは可能
- 1事業者につき1回まで
そして、対象外になる人も公式の「ご注意」欄に並んでいます。無料プランの人(無料体験終了後など)、やよいの白色申告 オンラインで初年度無償を使った人、一度解約した後に申し込んだ人は、このキャンペーンを使えません。
ここが、この記事でいちばん取り違えやすいところです。「まず無料体験プランで2か月試して、良さそうなら初年度無償で本契約する」という順番は、公式の記載どおりに読むと成立しません。無料体験プランの契約期間を過ぎると初年度キャンペーンは使えない、と公式が明記しているためです。無料を2回続けて受け取る組み立てにはなっていません。
プランごとの金額は次のとおりです。金額はいずれも年額で、表記は「+税」です。
| プラン | 通常価格(年額・税抜) | キャンペーン適用時の初年度 | 次年度以降 | 初年度と次年度の合計 |
|---|---|---|---|---|
| セルフプラン | 11,800円+税 | 0円 | 11,800円+税 | 11,800円+税 |
| ベーシックプラン | 22,800円+税 | 0円 | 22,800円+税 | 22,800円+税 |
| トータルプラン | 39,600円+税 | 19,800円+税(半額) | 39,600円+税 | 59,400円+税 |
出典:https://www.yayoi-kk.co.jp/shinkoku/aoiroshinkoku/price/ / https://www.yayoi-kk.co.jp/products/price/ (取得日 2026-08-21)
合計欄は、初年度の金額と次年度の金額を足したものです。トータルプランなら 19,800円+39,600円=59,400円(税抜)になります。初年度と次年度の差額は 39,600円−19,800円=19,800円です。無料や半額で入った場合、2年目にこの額が上がることを先に見込んでおくと、判断がぶれにくくなります。
もうひとつ、金額の比較でつまずきやすい点を書いておきます。弥生は公式に「サポート内容に応じて3つのプランをご用意。機能はすべて同じです」と書いており、3プランとも機能一覧の項目が同一です。プランを上げても機能は増えず、変わるのはサポートの範囲だけという構造になっています。
- セルフプラン:Web上のFAQ
- ベーシックプラン:上記に加えて電話・メール・チャット(操作質問)。電話サポートは契約期間中10回まで
- トータルプラン:上記に加えて仕訳相談・経理業務相談・確定申告相談
つまり、無料期間の話に引き直すと、「初年度0円で使えるのはセルフとベーシックで、その2つの差は機能ではなくサポートの範囲」ということになります。
マネーフォワード クラウド確定申告:無料は1か月、1事業者につき1回

マネーフォワード クラウド確定申告の無料期間は1か月です。公式には、1事業者につき1回であること、有料プランへの自動移行がないこと、無料期間中に入力したデータは引き継げることが書かれています。
無料期間が終わったあとに選ぶプランと金額は次のとおりです。表記はすべて税抜です。
| プラン | 年払い | 月払い | 公式に書かれている条件 |
|---|---|---|---|
| パーソナルミニ | 900円/月(一括10,800円/年) | 1,280円/月 | 消費税申告は利用できない。レシート撮影は15件/月 |
| パーソナル | 1,280円/月(一括15,360円/年) | 1,680円/月 | 消費税申告(インボイス対応)を含む。レシート撮影は30件/月 |
| パーソナルプラス | 2,980円/月(一括35,760円/年) | 選択肢なし(年払いのみ) | 電話サポート付き。レシート撮影は100件/月 |
出典:https://biz.moneyforward.com/tax_return/price/ (取得日 2026-08-21)
年払いと月払いの差は、公式が「年間◯円お得」という形で明示しています。パーソナルミニで4,560円、パーソナルで4,800円です。パーソナルプラスには月払いの選択肢がなく、年払いのみとなっています。
無料期間の判断に関わる条件として、レシート撮影の上限も押さえておく価値があります。上限を超えた分は1件20円(税抜)で、パーソナルミニは16件以上になるとプラン変更が必要と公式に書かれています。1か月の無料期間中に自分の月間のレシート枚数を数えておけば、ミニで足りるのかパーソナル以上が要るのかを、料金表を見る前に決められます。
freee会計:無料お試しはあるが、料金ページに日数の記載がなかった
freee会計の料金ページには「無料ではじめる」という表示があり、無料お試しがあること自体は分かります。ただし、取得日時点で確認した料金ページには、その期間が何日なのかという記載がありませんでした。本記事では、この点を推測で埋めずに「記載がありませんでした」とだけ書きます。日数を知りたい場合は、申し込み画面か公式サイトの案内で確認してください。
有料プランの金額は次のとおりです。表記はすべて税抜です。
| プラン | 年払い | 月払い | 公式に書かれている条件 |
|---|---|---|---|
| スターター | 980円/月(年額11,760円) | 1,780円/月(年額21,360円) | 公式表記は「約45%OFF」 |
| スタンダード | 1,980円/月(年額23,760円) | 2,980円/月(年額35,760円) | 公式表記は「約33%OFF」 |
| プレミアム | 年額39,800円 | 選択肢なし(年払いのみ) | 月払いの選択肢が用意されていない |
| 入力おまかせ | 年額49,800円 | 選択肢なし(年払いのみ) | 基本料金に60件/月の処理を含み、61件目から70円(税別)/件 |
出典:https://www.freee.co.jp/personal-business/accounting/pricing/ (取得日 2026-08-20)
年払いと月払いの差は、年額どうしを引き算すると出ます。スターターは 21,360円−11,760円=9,600円、スタンダードは 35,760円−23,760円=12,000円です。上位2プランには月払いの選択肢がないため、この差の計算自体が成り立ちません。
白色申告なら0円のプランがあるが、青色のキャンペーンと引き換えになる
「無料の会計ソフト」を探していて行き当たりやすいのが、やよいの白色申告 オンラインのフリープランです。こちらは期間限定ではなく、0円/永年と表示されています。
| プラン | 直販価格(税抜) |
|---|---|
| フリープラン | 0円/永年 |
| ベーシックプラン | 11,500円/年 |
| トータルプラン | 21,000円/年 |
出典:https://www.yayoi-kk.co.jp/products/price/ (取得日 2026-08-21)
ただし、これは白色申告向けのサービスです。そして前述のとおり、やよいの白色申告 オンラインで初年度無償を使った人は、やよいの青色申告 オンラインの初年度キャンペーンの対象外になると公式に書かれています。「まず白色の無料から入って、あとで青色に移る」という進み方をすると、青色側の初年度無償は使えないことになります。0円という表示の裏に、この条件が付いています。
無料が終わったあとに払う金額を、先に出しておく
無料期間の話は、無料の長さだけを見ていると判断を誤ります。無料が終わったあと、いくら払うことになるのかを先に出しておくほうが確実です。ここまでの表から、2年目に発生する金額だけを抜き出します。いずれも税抜、年額です。
| 会社・サービス | もっとも下のプランの年額 | ひとつ上のプランの年額 |
|---|---|---|
| やよいの青色申告 オンライン | セルフ 11,800円+税 | ベーシック 22,800円+税 |
| マネーフォワード クラウド確定申告 | パーソナルミニ 一括10,800円/年 | パーソナル 一括15,360円/年 |
| freee会計 | スターター 年額11,760円 | スタンダード 年額23,760円 |
出典:上記各社の料金ページ(取得日は freee が 2026-08-20、マネーフォワードと弥生が 2026-08-21)
この表は「どこが一番安いか」を示すためのものではありません。プラン名も、そこに含まれる機能もサポートも一致していないので、金額だけを横に並べて優劣を決めることはできない、というのが正確なところです。たとえばマネーフォワードのパーソナルミニは消費税申告に対応しておらず、弥生は3プランとも機能が同じでサポートだけが違い、freeeはプランごとに含まれるものが変わります。同じ列に入っていても、買っているものが同じではありません。
使い方としては、自分に必要な条件を先に決めて、その条件を満たすプランの年額だけを拾うのが現実的です。
無料期間の長さより先に確認しておきたい条件

無料で試している間に見ておく価値があるのは、機能よりも「やめるとき」と「払い方」の条件です。ここは公式ページに書いてあるのに、無料の文字に隠れて読み飛ばされやすい部分です。
| 項目 | やよいの青色申告 オンライン | マネーフォワード クラウド確定申告 |
|---|---|---|
| 支払い方法 | 初年度キャンペーンの条件として、口座振替またはクレジットカードの登録が必要 | クレジットカードのみ。銀行引落や請求書払いは利用できないと公式FAQに記載 |
| 最低利用期間・解約費用 | 解約は契約終了月の前月末日まで。マイポータル(Web)で停止・解約・プラン変更ができる | 最低利用期間・解約費用ともになし。ただし途中解約の返金もなし |
| 解約後のデータ | 参照もできない。再契約は新規契約あつかいで、データを引き継げない | 公式ページの該当記載を本記事では確認していないため、記載しません |
出典:https://www.yayoi-kk.co.jp/shinkoku/aoiroshinkoku/price/ / https://biz.moneyforward.com/tax_return/price/ (いずれも取得日 2026-08-21)
freee会計については、今回参照した料金ページに支払い方法の記載がありませんでした。解約後のデータの扱いも同じページからは確認していないため、この表には並べていません。
この表で目立つのは、弥生の「解約後はデータの参照もできず、再契約しても引き継げない」という条件です。無料期間や初年度無償で入る場合ほど、2年目に更新するかどうかの判断がそのままデータの扱いに直結します。弥生は更新前に案内メールが届くと公式に書いていますので、そのメールが届く時期を、無料のうちに把握しておくと落ち着いて判断できます。
マネーフォワード側は、無料期間に入力したデータを引き継げると公式に明記されている点が、無料の使い方としては分かりやすい形になっています。
自分の場合の金額を出す手順
ここまでの数字を、自分の条件に当てはめる手順を書きます。順番はこのとおりです。
- 青色申告か白色申告かを決める。白色なら、やよいの白色申告 オンラインのフリープラン0円/永年が選択肢に入る。ただし青色の初年度キャンペーンとは同時に使えない
- 消費税申告が必要かどうかを確認する。必要なら、マネーフォワードではパーソナルミニは対象外になるため、パーソナル(一括15,360円/年・税抜)以上を見る
- 月あたりのレシート枚数を数える。マネーフォワードはミニ15件/月・パーソナル30件/月・プラス100件/月が上限で、超過分は1件20円(税抜)。freeeの入力おまかせは60件/月を含み、61件目から70円(税別)/件
- サポートを電話で受けたいかを決める。弥生ではベーシック(22,800円+税)以上で、電話サポートは契約期間中10回まで。マネーフォワードではパーソナルプラス(一括35,760円/年)に電話サポートが付く
- 支払い方法を確認する。マネーフォワードはクレジットカードのみ。弥生の初年度キャンペーンは口座振替またはクレジットカードの登録が条件
- 1と2で絞ったプランの年額を、初年度と次年度で分けて書き出す
たとえば「青色申告・消費税申告は不要・サポートはWebのFAQで足りる・支払いはクレジットカード」という条件なら、見る行は3つに絞れます。やよいの青色申告 オンラインのセルフプランは初年度0円で次年度から11,800円+税、マネーフォワードのパーソナルミニは1か月の無料期間のあと一括10,800円/年(税抜)、freee会計のスターターは年額11,760円(税抜)です。2年ぶんで見るなら、弥生セルフは 0円+11,800円=11,800円(税抜)になります。
ここに機能やサポートの差が乗るため、金額だけで決めきれるものではありません。それでも、初年度と次年度を分けて書き出しておくと、無料の表示に引っ張られずに済みます。
この並べ方が向く人・向かない人
この記事の並べ方が役に立つのは、次のような人です。
- 初年度の支払いを抑えたいが、2年目に上がる金額も先に知っておきたい人
- 青色申告で、消費税申告が要るかどうかを自分で判断できる人
- 無料期間中に、レシートの枚数や解約条件まで確かめてから決めたい人
逆に、次のような場合は、この並べ方では判断しきれません。
- 操作を口頭で教わりながら進めたい人。サポートの範囲はプランで変わり、電話の回数にも上限があるため、金額表だけでは足りません
- すでにどれかのソフトを使っていて、解約や乗り換えを調べている人。解約後のデータの扱いは会社ごとに違い、本記事で並べたのは2社ぶんだけです
- 白色申告で、当面は0円のまま続けたい人。この場合は青色の初年度キャンペーンとの関係を先に確認するほうが先決です
また、キャンペーンには期限があります。やよいの青色申告 オンラインの初年度キャンペーンは、取得日時点で2027年3月15日(月)までの申し込み分と公式に書かれていました。急ぐ理由としてではなく、条件がいつ時点のものかを確かめる目印として押さえておいてください。最新の内容は、必ず各社の公式サイトでご確認ください。
運営者の体験メモ

ここからの数行だけは編集部ではなく、このサイトの運営者であるさとし個人の記録です。私は確定申告を青色でやっていて、会計に使っているのは freee です。初めての確定申告でいちばん大変だったのは、1年分の帳簿を一気につけたことでした。期中にためてしまい、最後にまとめて入力することになりました。ソフトの料金そのものより、この作業の重さのほうが記憶に残っています。請求書は freee では作っていません。スプレッドシートで金額を計算して、Canva で作成しています。Canva を使っているのは、デザインを細かく調整できるからで、テンプレートそのままの地味な請求書にならずに済みます。作った請求書は、フォルダにまとめて保存しています。請求書づくりで特に詰まったところはなく、スプレッドシートと Canva で足りています。
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まとめ
最初の質問に答えます。会計ソフトを無料で使える期間は、3社で次のように違いました。
- やよいの青色申告 オンライン:初年度が無償(セルフ・ベーシック)。トータルは初年度19,800円+税。2027年3月15日(月)までの申し込み分で、有償プランの申し込みと、口座振替またはクレジットカードの登録が条件。別枠として最大2か月の無料体験プランがあるが、その契約期間を過ぎると初年度キャンペーンは使えない
- マネーフォワード クラウド確定申告:1か月。1事業者につき1回で、有料プランへの自動移行はなく、入力データは引き継げる
- freee会計:無料お試しはあるが、料金ページに日数の記載がありませんでした
長さで並べるなら「年・月・記載なし」の3通りですが、実際には仕組みが違うため、長さの比較だけでは決められません。無料が終わったあとの年額と、支払い方法、解約したときのデータの扱いまで見て、初年度と次年度を分けて書き出すのが、いちばん取り違えの少ない進め方です。
本記事の金額と条件は、freee会計が2026年8月20日、マネーフォワード クラウド確定申告とやよいの青色申告 オンライン・やよいの白色申告 オンラインが2026年8月21日に、各社の公式ページから取得した表示にもとづいています。キャンペーンの期限や料金は変わりますので、申し込む前に各社の公式サイトで最新の内容をご確認ください。


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