一人で仕事をしていて、いちばんきついこと|誰とも喋らない日が続く

一人で仕事をしていて、いちばんきついこと|誰とも喋らない日が続く フリーランスの働き方

この記事が答える質問は、ひとつです。フリーランスとして一人で仕事をしていて、いちばんきついことは何か。

私の答えは、誰とも喋らないことです。収入でも、案件が取れないことでもなく、そこがいちばんきつい。そう感じています。

書いているのは、さとりといいます。飲食の現場に10年いた元調理師で、そこからSNS運用代行のフリーランスとして独立しました。いまは業務委託でインスタグラムの運用代行とMEOの運用代行をやりながら、自分の事業を立てようとしている在宅ワーカーです。営業が苦手で、その苦手を埋めるために自動化を作り始めた人間でもあります。

この記事では、孤独を消す方法は書けません。私自身が消せていないからです。書けるのは、何がきついのかと、それが数字の上でどう見えているのか、そしてそれでも辞めなかった理由の3つだけです。解決策を並べた記事を探している方には、たぶん物足りません。先にそう書いておきます。

いちばんきついのは、収入でも案件でもなかった

独立してから半年くらいは、無収入でした。そのあとの半年くらいも、収入は一桁万円台です。その間はアルバイトをしながら食いつないでいました。

数字だけ見れば、この時期がいちばんきつかったことになりそうです。実際、当時は毎日なにかしら試行錯誤していました。ココナラでコンサルをやったり、YouTubeをやったり、クラウドソーシングをやったり、思いつくものは一通りやりました。

ただ、いま振り返って「一人で仕事をしていていちばんきついこと」を1つ挙げろと言われたら、お金ではありません。誰とも喋らないことです。

お金が無いのはきついのですが、きつさの種類がはっきりしています。足りない、稼がないといけない、だから動く。理由と対処が一直線につながっています。

誰とも喋らないほうは、そうなりません。困っていることが具体的に指させないのに、確かにきつい。仕事は進んでいるし、締切も守れているし、外から見たら何も問題が起きていない。それでも、じわじわ削られていく感じがあります。

「誰にも見られていない」が重なると、さらに重くなる

孤独がきついと感じている理由のひとつに、自分の発信の集客がうまくいっていないことがあります。

私はいま、ThreadsとXに1日5本ずつ、全自動で投稿しています。Windowsのタスクスケジューラーと、Pythonと、APIの直叩きで組んだものです。組み始めたのは2026年6月なので、まだ2ヶ月ほどしか動かしていません。

その実測値を並べます。数字は自分で集計したものです。

  • 2026年6月25日から7月27日までに、Threadsへ87本を自動投稿しました。その間、フォロワーは0人のままでした。
  • 7月27日時点で数えたとき、7月のビューは527、いいね7、返信0、リポスト0。返信は一度も来ませんでした。
  • 7月27日時点では、68本のうち13本がビュー0か1でした。
  • 2026年8月16日までの7日間で、Xに35本投稿しました。表示回数の合計は45、いいね1、返信3。同じ週で、表示回数が1回以下のままだったXの投稿は26本ありました。

毎朝6時台にAIが投稿文をまとめて生成して、Googleドライブにテキストで保存する。投稿スクリプトはそれを読んで投げるだけ。失敗したらログが残り、Discordに通知が飛ぶ。仕組みとしては、ちゃんと動いています。

動いているのに、返信が0のままだったのは、正直きつかったです。誰にも見られていない状況が続くのは、単純にきつい。これは仕事の孤独とは別の種類の孤独ですが、同じ方向に効いてきます。

喋る相手がいない状態で、発信も届いていない。この2つが重なると、「自分がやっていることが世界のどこにも接触していない」ような感覚になります。

飲食の現場には、望まなくても人がいた

オンラインでつながる様子

私は飲食の現場に10年いました。そこを辞めた理由は、人ではありません。労働時間です。

当時は昼に出勤して真夜中に退勤する生活で、休憩時間もほとんど取れませんでした。休みの日は体力が残らず、何もできずに終わる。だんだん毎日が楽しくなくなってきて、この変わらない日常が今後もずっと続くのかと考えた瞬間に、辞めようと思いました。

料理そのものは好きでしたし、嫌いで辞めたわけでもありません。辞めると伝えたときには社長から「もったいない」「やめないでほしい」と引き止められましたし、後日お別れ会みたいなものを開いてもらって、普通に楽しかったです。

ここで書いておきたいのは、辞めた理由ではなく、あの環境には望まなくても人がいたという一点です。厨房に立てば誰かがいる。挨拶をする相手がいる。仕事の合間に交わす言葉が、意識しなくても発生していました。

在宅で一人で働くようになって無くなったのは、そこです。予定として組んだ会話は残りますが、組まなくても発生していた会話が丸ごと消えます。無くなって初めて、あれが自分にとって何かだったと気づきました。

喋る機会は「作れる」が、私はそこが苦手だという事実

ここで正直に書いておかないといけないことがあります。

私は、テキストでのやり取りが昔から苦手です。今でも苦手なままです。そして初対面の相手とオンラインで話すと、人見知りと自信のなさが前面に出てしまいます。自分でも分かっています。正直、その時間が本当に嫌です。

つまり私にとって「人と話す機会を増やす」は、孤独への対処であると同時に、それ自体がストレスになる行為でもあります。

だから、この記事で「コミュニティに入りましょう」「もくもく会に出ましょう」「オンラインで交流しましょう」とは書きません。私がやっていないことを勧めることになるからです。効くのかどうかも、自分では確かめていません。

孤独への対処法をまとめた記事はたくさんあります。それを読むのは悪いことではないと思います。ただ、この記事にそれを求めても出てきません。ここに書けるのは、私が実際に感じていることまでです。

フリーランスはメンタルが不安定になりやすい、という前提

フリーランスは、メンタルが不安定になりやすいと感じています。将来も不安です。

いま抱えている不安を、そのまま並べます。2026年8月時点のものです。

  • 自社の収益がまだ立っていない。
  • 業務委託は仕事量が多くて大変なわりに、利益は低い。
  • AIを使った仕事に可能性は感じているが、収益が立っていないので方向性が合っているのか不安になる。
  • 自動化を作っているのに、結局そのつど自分の手を動かしてしまっている。
  • 自分の発信の集客がうまくいっていない。

これらは、どれも一人で抱えています。会社にいれば、少なくとも同じ状況を見ている人がいます。判断が合っているかどうかを、その場で誰かに確かめられます。一人だと、確かめる相手がいません。

孤独がきついのは、寂しいからだけではないのだと思います。自分の判断が合っているかどうかを、自分以外の誰も見ていない状態が続くこと。そこが効いているように感じます。

ただ、これはあくまで私が自分の状態を説明しようとして出てきた言い方です。全員に当てはまるとは思っていません。

それでも、手応えが無い期間をすぐ失敗とは思わないようにしている

行き詰まっている様子

ここまで暗い話が続いたので、実際に起きた反対側の出来事も書いておきます。

引き継いだクライアントの案件を、コンセプトから作り直したことがあります。それが最近になって伸びました。素直にうれしかったです。クライアントも驚いていましたし、正直、自分でも驚きました。

ここで書いておきたいのは、伸びるまで手応えは一切なかったということです。やっている最中は、効いているのかどうか分からないままでした。手応えが無い時期がしばらく続いたあとで、急に来ました。

だから今も、反応が無い期間をすぐ失敗とは思わないようにしています。ThreadsもXも、いまはこの状態です。返信が来ない週があり、表示回数が1回以下の投稿が26本ある週もある。それを「失敗した」と即断しないための根拠として、あの案件のことを置いています。

これは気休めではなくて、実際に自分の身に起きた順番です。手応えが無い→急に来た、という順番を一度経験しているかどうかで、無反応な期間の耐え方はかなり変わります。

それでも辞めなかった理由

孤独がきついのに、なぜ会社員に戻らないのか。理由ははっきりしています。

好きなことを好きな時間にやれている今の環境は、辞めてよかったと今になって思えるからです。

飲食にいたころ、休みの日は体力が残っていませんでした。休みでも何もできずに終わっていました。当時は昼に出勤して真夜中に退勤する生活で、付き合っている人と生活リズムも合いませんでした。会えるのが夜になるので、予定を合わせるのが難しかったです。

頑張っても変わらない、という事実がありました。それがいちばん大きかったと思っています。

いまの業務委託の仕事は、やっていること自体は会社員と変わらないと思っています。違うのは、働く場所と、出社が無いことくらいです。それでも、時間を自分で置ける状態は、あのころとは違います。

つまり私にとっての取引は、こうなっています。時間の自由を手に入れた代わりに、望まなくても発生していた会話を失った。そして今のところ、この取引を後悔してはいません。

後悔していないことと、きつくないことは別です。きついものはきつい。それは書いたとおりです。

この記事が向く人・向かない人

読む人をふるいにかけておきます。

向いている人

  • すでに一人で働いていて、収入や案件より「誰とも喋らないこと」のほうが効いていると感じている人。
  • 同じ状態の人が実際に何を考えているかを知りたい人。
  • 孤独への対処法をひととおり読んだうえで、自分に当てはまらないと感じている人。

向いていない人

  • 孤独を解消する具体的な手順を探している人。この記事には手順がありません。私が確かめていないからです。
  • フリーランスは自由で最高だ、という話を読みたい人。ここには不安のほうが多く書いてあります。
  • 数字の裏付けなしの精神論を求めている人。書けるのは実測した値と、実際に起きたことだけです。

独立を検討している段階の方にとっては、たぶんこの記事は判断材料としては弱いです。孤独は、なってみないと重さが分からない部類のものだと感じています。事前に読んで備えられるものではなく、なってから「これか」と分かるもののほうが近い気がします。

いま自分がやっていること(対処ではなく、事実として)

オンラインで学ぶ様子

対処法として勧めるつもりはありませんが、事実として書いておきます。

私は自動化を作り続けています。Threadsの1日5本、Xの1日5本、noteの新着をRSSで拾って月水金に告知する仕組み、週次と月次で自分の投稿を自動集計してDiscordにレポートを飛ばす仕組み。Threadsの認証トークンは60日で切れるので、毎月1日に自動で延長する仕組みも入れました。

費用は、XのAPI利用料が1日5本の投稿で月350円ほど。ThreadsのAPIは無料。タスクスケジューラーはWindows標準機能なので0円です。(いずれも2026年8月時点の目安です。最新の料金は各サービスの公式で確認してください。)

これを孤独への対処だと言うつもりはありません。ただ、投稿が失敗したらDiscordに通知が飛んで、次にPCを開いたときにも報告が上がる。週次と月次のレポートが勝手に届く。自分以外の何かが自分の状況を見ている形には、確かになっています。

それが効いているのかどうかは、分かりません。効いていると書くには根拠が足りないので、ここでは「やっていることの事実」として置いておきます。

まとめ|いちばんきついのは、誰とも喋らないこと

最初の質問に答えます。フリーランスとして一人で仕事をしていて、いちばんきついことは何か。

私の答えは、誰とも喋らないことです。

お金が無い時期もきつかったのですが、あちらは理由と対処が一直線につながっています。孤独のほうはつながりません。仕事は進んでいて、締切も守れていて、外から見たら何も起きていない。それでも削られます。

加えて、自分の発信も届いていません。Threadsは87本投稿してフォロワー0のまま、7月の返信は0。Xは直近7日で35本投稿して表示回数の合計が45。誰にも見られていない状況が続くのは、単純にきついです。

それでも辞めていない理由も、はっきりしています。好きなことを好きな時間にやれている今の環境は、辞めてよかったと今になって思えるからです。飲食にいたころは頑張っても変わらない、という事実がありました。いまは少なくとも、変えようとした結果が自分に返ってきます。

そして、手応えが無い期間をすぐ失敗とは思わないようにしています。引き継いだクライアントの案件を作り直して、しばらく何の反応も無かったあとに急に伸びたことがあるからです。この順番を一度見ていると、無反応な期間の意味が少し変わります。

孤独を消す方法は、この記事には書けませんでした。私が消せていないからです。書けたのは、きついものはきついという事実と、それでも今の環境を選び直している理由までです。同じ状態の人に、少なくとも「一人だけではない」ということだけは伝わればと思っています。

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もし、いま同じように一人で働いていて、これから独立を考えている段階なら、まずは働き方の選択肢を並べて見比べるところからでも十分だと思います。フリーランスエージェントは無料で登録して案件を見るだけでもできるので、実際にどんな仕事があるのかを知る入口としては、踏む一歩としては小さいほうです。(サービスの条件は2026年8月時点の情報です。最新は各社の公式サイトでご確認ください。)

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