自動化しても稼げないときに何を見直したか|2ヶ月やって分かったこと

自動化しても稼げないときに何を見直したか|2ヶ月やって分かったこと 副業

結論から書きます。自動化を組んでも、それだけでは収入は増えませんでした。増えたのは「続けられる回数」だけで、「届く量」はほとんど動きませんでした。2026年6月に自動投稿の仕組みを組み始めて、2ヶ月ほど回した今、私が見直しているのはツールの精度ではなく「そもそも誰にも見られていない」という一点です。

この記事では、次のことをお伝えします。

  • 自動化で実際に何が改善して、何が改善しなかったのか(実測値つき)
  • 「動いているように見えて動いていない」という失敗の形と、その見つけ方
  • 自動化にかかっている実費と、その割に合っているのかという話
  • 2ヶ月やって、次に手を入れようと思っている場所

書いているのは、さとりといいます。元は調理師で、飲食の現場に10年いました。そこからSNS運用代行のフリーランスとして独立して、今は業務委託の仕事をしながら自社の事業を立ち上げようとしているところです。営業が苦手で、その苦手を埋めるために自動化を作り始めました。だからこの記事は「自動化で人生が変わりました」という話ではなくて、「自動化を組んだのに、まだ稼げていない人間が、何を見直しているか」という記事になります。うまくいっている前提の話が読みたい方には、あまり役に立たないかもしれません。

先に結論:自動化がくれたのは「続ける力」で、「届く力」ではなかった

2ヶ月やって、いちばんはっきりしたのがこれでした。自動投稿は「続ける力」はくれますが、「届く力」は別物でした。

私は今、Threadsに1日5本、Xに1日5本を全自動で投稿しています。時間は7時・12時・17時・21時・23時。毎朝6時台にAIが投稿文をまとめて生成して、Googleドライブにテキストで保存し、投稿スクリプトはそれを読んで投げるだけ、という作りです。Windowsのタスクスケジューラーと Python、あとはAPIを直接叩くだけで組んでいます。

この仕組みのおかげで、投稿を「やらなかった日」はほぼ無くなりました。以前の私なら、忙しい日や気分が乗らない日は普通に飛ばしていたと思います。そこは間違いなく改善しました。

ただ、数字はこうでした。Threadsで、2026年6月25日から7月27日までに87本を自動投稿しています。その間、フォロワーは0人のままでした。

7月27日時点で数えたときの内訳は、7月のビューが527、いいねが7、返信が0、リポストが0。返信は一度も来ていません。月をまたいで集計し直した数字でも、2026年7月は82本投稿して合計ビュー582・いいね8・平均ビュー7.1でした。

正直に言うと、これを表にして眺めたときは、まあまあきつかったです。仕組みとしては毎日きれいに動いていて、ログも通知も想定どおりに飛んでいて、それでも数字がここまで動かないというのは、機械の問題ではなく自分の問題だとしか言いようがありませんでした。

数字は「増えなかった」ではなく「右肩下がり」だった

もっと具体的に書きます。伸びなかっただけなら、まだ「これから」の話にできたのですが、実際には下がっていました。

週ごとの平均ビューを並べると、こうなります。

  • 1週目:18.2
  • 2週目:15.9
  • 3週目:8.4
  • 4週目:7.9
  • 5週目:5.0

投稿の本数は減っていません。むしろ自動化した分、安定して出ています。それでも1本あたりに届く量は、週を追うごとに落ちていきました。7月27日時点で数えたときには、68本のうち13本がビュー0か1でした。2026年7月ひと月で見ると、ビューが0か1のままだった投稿は18本ありました。

直近の数字も似ています。2026年8月4日までの7日間で、Threadsに24本投稿して、合計ビュー120・いいね1・返信0。この週も、ビューが0か1のままだった投稿が8本ありました。

ここで自分の中で切り替わったのが、「投稿の質を上げる」より前に、「そもそも誰にも見られていない」ほうが問題だという理解でした。文章を練り直しても、届く先が0なら結果は0のままです。順番として、まず届く経路を作らないといけない。当たり前のことなのですが、毎日きちんと投稿が出ている画面を見ていると、「やることはやっている」という気になってしまって、この判断が遅れました。

誰にも見られていない状態が続くのは、単純にきついです。数字がゼロの日は、仕組みが正常に動いていることすら、あまり慰めになりませんでした。

唯一はっきり差が出たのは「時間帯」と「具体性」だった

時間を管理する様子

全体としては低調でしたが、その中でも差が出た部分はありました。ここは今後の判断材料として、素直に使えると思っています。

ひとつは時間帯です。7月27日時点で集計したスロット別の平均ビューは、朝15.7・昼5.7・夜1.8でした。朝がいちばん見られていました。2026年7月ひと月で見ても、平均ビューが最も高かったのは朝の枠です。ちなみに8月4日までの週は、朝6.0・昼6.6・夜2.4で、朝と昼が逆転しています。ただ、どの集計でも夜の枠だけは一貫して低いままでした。

ここから言えるのは、夜の枠をこのまま同じ扱いで回し続けるのは、たぶん効率が悪いということです。1日5本という本数を先に決めてしまったせいで、届かない時間帯にも同じ手間をかけている状態になっていました。

もうひとつは投稿の中身です。抽象的な問いかけだけの投稿より、具体的なしくじりを書いた投稿のほうが見られていました。「継続が大事です」みたいな投稿は、書くのは楽なのですが、まず反応しませんでした。逆に、自分が実際に何を壊して何時間溶かしたか、という話のほうが、まだ数字が動いていました。

これは記事を書くときの感覚とも近くて、読む側からすれば当然だと思います。誰にでも書ける文章には、その人を見に行く理由がありません。分かっていたつもりでしたが、自動化して量を出せるようになった分、つい埋め合わせるように抽象的な投稿を混ぜてしまっていました。量が出せる仕組みは、薄い投稿を量産する仕組みにもなり得る、というのが実感です。

いちばん怖かったのは「動いているように見えて動いていない」失敗

自動化を2ヶ月やって、技術的にいちばん学びが大きかったのはここでした。エラーが出る失敗は、まだましなんです。表に出ない失敗が本当に厄介でした。

実際に起きたものを、いくつか書きます。

2026年8月4日、Xの自動投稿を組んだときのことです。タスクスケジューラーの画面上では、全部のタスクが「準備完了」と表示されていました。それなのに、実際には一度も動いていませんでした。原因は、タスクを登録するスクリプトの中で、変数名にPowerShellの予約語を使っていたことでした。そのせいで、タスクに渡す引数が丸ごと空になっていたんです。エラーも出ませんし、ログにも残りません。画面は正常そのものです。気づくまでに時間がかかりました。

それ以来、タスクを登録したあとは「準備完了」の表示だけで安心せず、渡している引数が空になっていないかを毎回確かめるようにしています。

似た失敗はほかにもありました。日付を整える処理を書いたときに、パソコンによって使える書き方と使えない書き方があるのを知らずに書いてしまい、その機能がまるごと無言でスキップされていたことがあります。動いていないのに、動いていないと誰も教えてくれない。これがいちばんこわい形です。

投稿が止まった経験も何度かあります。

  • 2026年7月3日から5日まで、Threadsの投稿が1本も出ていませんでした。原因は早朝にPCがスリープしていて、6時の生成スクリプトが走れなかったことです。
  • 7月14日には、投稿が3件失敗しました。これもPCが落ちていたことが原因でした。
  • note告知が一度も投稿されていない時期がありました。告知文をスプレッドシートにだけ書き込んでいて、投稿スクリプトが読むドライブ側のファイルを更新していなかった、というつなぎ忘れです。
  • 認証トークンのファイルにBOMが混ざっていて、投稿が丸ごと止まったことがあります。見た目は何も変わらないので、原因の特定に時間がかかりました。
  • トークンのファイルを全行つなげて読んでしまい、認証エラーになったこともあります。実際に必要だったのは1行目だけでした。

こうして並べると、けっこうな回数止まっています。今は投稿が失敗したらログに残り、Discordに通知が飛び、次にPCを開いたときにも報告が上がるようにしました。これを入れてから、少なくとも「止まっていたことに何日も気づかない」という状態は減りました。

自動化を作るときに、動かす部分を作るのは正直そんなに難しくありません。難しいのは、止まったときに自分に知らせる部分を先に作ることでした。ここを後回しにすると、静かに何日も無駄が積み上がります。

期限切れとキーの管理でも、ひととおりつまずいた

投稿の仕組みそのものではなく、その周辺でもいくつかやらかしています。同じ構成で組もうとしている方には、ここが地味に効くと思うので書いておきます。

まず、Threadsの認証トークンです。これは60日で切れます。気づいたときには、あと10日で期限が来るところでした。切れたら投稿は全部止まります。せっかく毎日回っている仕組みが、期限だけで丸ごと死ぬというのは、けっこう間抜けな話です。気づいたその日に延長して、ついでに毎月1日に自動で延長する仕組みを入れました。

次に、XのAPIキーです。取りに行ったら、画面には下6桁しか表示されず、完全な値を見る方法がありませんでした。結局、いったん作り直すしかありませんでした。しかもこのとき、作り直す順番を間違えると、後から作ったほうが無効になります。親のキーを先に作り直してから、その下のキーを作り直す必要がありました。ここで一度やり直しています。

この手の話は、記事にすると「そんなの調べれば分かる」で終わってしまうのですが、実際にはエラーメッセージだけ見ても順番の問題だとは分からないので、けっこう時間を持っていかれました。

AIに書かせたら、実際とは違う数字を書いてきた

AIを使って作業する様子

これは自動化の中でも、かなり肝を冷やした話です。

投稿文をAIに書かせていたら、実際とは違う数字を書いてきたことがありました。本当は68本なのに、62本と書いていたんです。しかも文章としては自然なので、読んでも気づけません。数字が違うという前提を持っていないと、そのまま通してしまいます。

公開してから気づいたら、と考えるとかなり嫌でした。自分の発信で、自分の実績の数字が違う。誰も見ていない時期だったのが唯一の救い、という笑えない状況です。

対策として、実際に起きたことと実測値だけを書いた台帳を作って、そこに載っている数字しか使わせないようにしました。ところが、これを足しただけでは直りませんでした。前から書いてあった「毎回、具体的な出来事を必ず入れる」という指示と噛み合わなくて、台帳のネタが尽きると、やっぱり作り話をするんです。指示同士がぶつかっているとは思っていなかったので、原因にたどり着くまで少しかかりました。最終的に「無ければ書かなくていい」と言い直して、やっと止まりました。

ここから学んだのは、AIに何かを禁止したいなら、その禁止と矛盾する指示が他に残っていないかを確認しないと効かないということでした。追加した指示のほうばかり見てしまいますが、問題は既存の指示との組み合わせにありました。

ちなみに、AIを本格的に使い始めたのは独立してからです。最初に触ったのはChatGPTで、きっかけはYouTubeで動画を見たことでした。当時やっていたコンサル業務を最初にやらせてみたのですが、精度があまり高くなくて、期待していたほどではありませんでした。今は毎日使っていますが、最初からうまく使えていたわけではありません。数字を捏造されたこの件も含めて、使いながら「どこを任せてはいけないか」を覚えている最中です。

自動化にかかっている実費と、割に合っているかという話

お金の話も書いておきます。ここは意外と気にされる方が多いところだと思います。

今の構成でかかっている費用は、こうです。

  • XのAPI利用料:1日5本の投稿で、月350円ほど
  • ThreadsのAPI:無料
  • タスクスケジューラー:Windows標準機能なので0円

金額としては、月350円ほどです。これは2026年8月時点の私の使い方での目安で、料金体系は変わる可能性がありますから、最新は公式でご確認ください。

で、割に合っているかという話ですが、費用としては完全に合っています。逆に、かけた時間で見ると、まだ合っていません。

2ヶ月で得たものは、毎日きちんと出る投稿と、そこから取れる集計データです。失ったのは、上に書いたような失敗の調査に使った時間です。金額は月350円でも、原因の分からない不具合を追いかけている時間は、けっこうな量になりました。

それでも続けているのは、集計まで自動になっているからです。週次と月次で自分の投稿を自動集計して、Discordにレポートが飛ぶようにしています。この記事に書いている数字も、そこから出てきたものです。手で数えていたら、たぶん3週目くらいでやめていました。数字が自動で出てくるから、伸びていないという事実に向き合えるという面は確実にあります。

自動化の価値は「作業が減ること」だと思って作り始めたのですが、2ヶ月やってみると、「自分の状態が見えること」のほうが効いているというのが今の実感です。

それでも自動化をやめない理由

ここまで低調な数字ばかり書いてきたので、なぜ続けているのかも書いておきます。

理由のひとつは、営業が苦手だからです。私はテキストでのやり取りが昔から苦手で、今でも苦手なままです。初対面の相手とオンラインで話すと、人見知りと自信のなさが前面に出てしまいます。自分でも分かっています。正直、その時間が本当に嫌です。

金額を出すときも、自信がないから自分から下げてしまっていました。提案資料を見てもらえたことはありましたが、そのあとの連絡は一切来ませんでした。こちらからリマインドする勇気がなくて、そのまま終わりました。

この苦手を根性で克服するのは、たぶん無理だと思っています。だから、自分が話しかけに行かなくても、向こうから見つけてもらえる経路を作りたい。それが自動化に手を出した動機です。今のところ全然できていませんが、方向としては変えるつもりがありません。

もうひとつは、手応えが無い期間が、必ずしも失敗ではないと経験しているからです。

引き継いだクライアントの案件を、コンセプトから作り直したことがあります。それが最近になって伸びました。素直にうれしかったですし、クライアントも驚いていました。正直、自分でも驚きました。というのも、伸びるまで手応えは一切なかったからです。やっている最中は、効いているのかどうか分からないままでした。手応えが無い時期がしばらく続いたあとで、急に来ました。

この経験があるので、今も、反応が無い期間をすぐ失敗とは思わないようにしています。ただし、これは「何も変えずに待てばいい」という意味ではありません。あのときも、コンセプトから作り直すという大きい変更をしたうえで待っていました。何も変えずに待つのと、変えてから待つのは、まったく別のことだと思っています。

2ヶ月やって、次に手を入れるつもりの場所

オンラインで学ぶ様子

ここまでを踏まえて、今考えていることを書きます。断定はできません。まだ結果が出ていないので、あくまで現時点の判断です。

1. 本数を増やす方向はいったん止める。1日5本という数を先に決めたせいで、届かない時間帯にも同じコストを払っていました。夜の枠は、どの集計でも一貫して低いままです。ここを同じ扱いで回し続ける理由が、今の数字からは見つかりません。

2. 中身を「具体的なしくじり」側に寄せる。抽象的な問いかけだけの投稿より、具体的なしくじりを書いた投稿のほうが見られていた、というのは自分の実測から出てきた数少ない手がかりです。量を出せる仕組みがあると抽象的な投稿で埋めたくなりますが、そこは我慢するところだと思っています。

3. SNSの外に受け皿を作る。2026年8月6日に、自社サイト(7ページ)とLPの公開準備を終えました。問い合わせフォームをGoogleフォームにつないで、送信テストまで成功しています。あとはサーバーに置くだけの状態です。SNSだけで完結させようとしていたのが、そもそもの構造の問題だったかもしれない、と今は思っています。

ちなみにnoteのほうも数字を出しておくと、2026年7月27日時点で記事は27本、フォロワーは2人、全記事の合計いいねは45でした。noteの新着はRSSで拾って、月水金に自動で告知しています。Xでは本文にURLを置かず、投稿にぶら下げる返信に貼る形にしています。こちらも、届いているとは言えない数字です。

正直なところ、不安はあります。自社の収益がまだ立っていません。業務委託の仕事は量が多くて大変なわりに、利益は低いです。AIを使った仕事に可能性は感じているのですが、収益が立っていないので、方向性が合っているのかどうか分からなくなる時があります。自動化を作っているのに、結局そのつど自分の手を動かしてしまっている、という矛盾もあります。

まとめ:自動化は「稼ぐ手段」ではなく「稼ぐための土台」だった

2ヶ月やって、私が言えることをまとめます。

  • 自動投稿は「続ける力」をくれました。投稿を飛ばす日はほぼ無くなりました。
  • ただし「届く力」は別物でした。87本自動投稿して、フォロワーは0人のままでした。
  • 週ごとの平均ビューは18.2から5.0まで下がりました。本数の問題ではありませんでした。
  • 投稿の質を上げる前に、そもそも誰にも見られていないことのほうが問題でした。
  • いちばん危険なのは、エラーが出る失敗ではなく「動いているように見えて動いていない」失敗でした。止まったことを自分に知らせる仕組みを、先に作るべきでした。
  • AIに数字を書かせるなら、使ってよい数字の台帳を用意したうえで、それと矛盾する既存の指示を消すところまでやらないと止まりません。
  • 費用は月350円ほど(2026年8月時点の私の使い方での目安)。金額では割に合っていますが、調査に使った時間まで含めると、まだ合っていません。
  • それでも続けているのは、自動集計のおかげで自分の状態が見えるからです。数字が出てくるから、伸びていない事実に向き合えます。

自動化そのものが稼がせてくれるわけではありませんでした。自動化がやってくれるのは、手を止めないことと、自分がどこにいるかを見せてくれることです。稼ぐ経路をどこに作るかは、結局そのデータを見て自分で決めるしかない、というのが2ヶ月時点の結論です。

私はまだ結果を出せていません。ですので、この記事は「こうすれば伸びます」という話ではなく、「ここまでは間違いなく起きた」という記録として読んでいただければと思います。同じように、動いてはいるのに数字が出ないという段階にいる方に、少しでも判断材料になれば嬉しいです。

もし今、会社の仕事を続けながら「この先ずっとこれが続くのか」と感じていて、個人で稼ぐ方向を考え始めているなら、まずは自分がどのスキルで戦うかを決めるところからだと思います。私は動画編集のスクールに約70万円・6ヶ月を投じて、そこからSNS運用代行に移りました。近道だったかは今でも分かりませんが、独学だけでは動き出せなかったのも事実です。もし独立を具体的に考え始めているなら、無料相談や説明会で、自分の状況に合うかどうかだけでも聞いてみることをおすすめします。話を聞いたうえで、やらないと決めるのも十分な収穫です。

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