この記事が答える質問は1つです。ランサーズで契約金額10万円の仕事を受けたとき、手元にはいくら残るのか。
先に結論だけ書きます。ランサーズのシステム手数料は、受注側(ランサー側)が契約金額(税込)の16.5%です。契約金額10万円なら手数料は16,500円、残るのは83,500円になります。ここからさらに、報酬を銀行口座へ出金するときの振込手数料が引かれます。
書き手はAIフリーランスラボ編集部です。公開されている料金や条件を同じ項目に並べ直して、読む人がご自身の場合の金額を出せる状態にするのが役割です。この記事で扱う数字は、すべてランサーズの公式ページに表示されているものだけです。取得日は2026年9月5日で、出典のURLは各表の直後に置いています。料金や条件は改定されることがあるため、申し込む前に必ず公式サイトの最新の表示をご確認ください。
ランサーズのシステム手数料は、受注側16.5%・発注側5.5%
ランサーズのシステム手数料は、受け取る側と支払う側の両方にかかります。率が違うので、まずここを分けて押さえます。
| 誰にかかるか | 料率 | 何に対してかかるか |
|---|---|---|
| ランサー側(受注する人) | 16.5% | 契約金額(税込) |
| クライアント側(発注する人) | 5.5% | 契約金額(税込) |
出典:https://www.lancers.jp/faq/A1034/936 / 取得日 2026年9月5日
この記事でいちばん重要なのは、ランサー側の16.5%に金額帯による段階が無いことです。公式の記載では、プロジェクト形式・コンペ形式・タスク形式・時間単価形式・月額形式・パッケージ形式のすべてで同じ16.5%が適用されます。形式を変えても、契約金額を大きくしても、率そのものは動きません。
クライアント側の5.5%は、2022年10月1日から導入されたものです。受注する立場では自分の口座から引かれるものではありませんが、発注者が実際にいくら払っているのかを知っておくと、金額交渉のときに前提がずれずに済みます。
契約金額ごとの手取り早見表(受注側)
16.5%は契約金額(税込)に対してかかります。契約金額から手数料を引いた金額が、ランサーズの口座に反映される額です。計算は「契約金額 × 0.165 = 手数料」「契約金額 − 手数料 = 残る額」の2ステップだけです。
| 契約金額(税込) | システム手数料 16.5% | 差し引き後に残る額 |
|---|---|---|
| 10,000円 | 1,650円 | 8,350円 |
| 20,000円 | 3,300円 | 16,700円 |
| 30,000円 | 4,950円 | 25,050円 |
| 50,000円 | 8,250円 | 41,750円 |
| 100,000円 | 16,500円 | 83,500円 |
| 200,000円 | 33,000円 | 167,000円 |
| 300,000円 | 49,500円 | 250,500円 |
| 500,000円 | 82,500円 | 417,500円 |
料率の出典:https://www.lancers.jp/faq/A1034/936 / 取得日 2026年9月5日(手数料額と残る額は、この16.5%から編集部で計算したものです)
表の見方で1点だけ補足します。上の行の「契約金額」は税込の金額です。ランサーズの記載では手数料の計算基準が契約金額(税込)と明記されているため、提示された金額が税込なのか税抜なのかで、手数料の額も残る額も変わります。見積もりを出すときは、どちらの表示で話しているかを先に揃えておくと計算が合います。
もうひとつ、この表から読み取れることがあります。段階が無いということは、1件10,000円の仕事を10件受けても、1件100,000円の仕事を1件受けても、引かれる手数料の合計は同じ16,500円だということです。件数を分けても率は下がりません。金額をまとめることで得になるのは、後述する振込手数料の回数のほうです。
発注側の5.5%を足すと、1件の取引に何円かかるか

同じ契約金額に対して、クライアント側にも5.5%がかかります。発注する立場から見ると、契約金額に5.5%を足した額が実際の支出になります。
| 契約金額(税込) | クライアント側手数料 5.5% | クライアントの支出合計 | ランサーに残る額 |
|---|---|---|---|
| 10,000円 | 550円 | 10,550円 | 8,350円 |
| 50,000円 | 2,750円 | 52,750円 | 41,750円 |
| 100,000円 | 5,500円 | 105,500円 | 83,500円 |
| 300,000円 | 16,500円 | 316,500円 | 250,500円 |
料率の出典:https://www.lancers.jp/faq/A1034/936 / 取得日 2026年9月5日(金額は編集部で計算したものです)
契約金額100,000円の行で、支出と受取の差を出してみます。クライアント側の手数料5,500円と、ランサー側の手数料16,500円を足すと22,000円です。クライアントが105,500円を支出して、ランサーの手元に83,500円が残る、という関係になります。
この差は、値上げの相談をするときに知っておくと役に立ちます。ランサー側が「手取りを1万円増やしたい」と考えたとき、契約金額を1万円上げるだけでは足りません。1万円ぶん契約金額を上げると、手数料も1,650円増えるので、手元に増えるのは8,350円です。同時に、クライアントの支出は10,550円増えます。片方の見え方だけで話すと、金額の話が噛み合わなくなります。
手取りをさらに減らすもの:出金時の振込手数料
システム手数料を引かれた金額は、いったんランサーズ内の口座残高になります。そこから銀行口座へ出金するときに、振込手数料がかかります。
| 振込先 | 振込手数料(税込) |
|---|---|
| 楽天銀行 | 220円 |
| 三井住友銀行 | 220円 |
| その他の銀行 | 550円 |
出典:https://info.lancers.jp/34700 / 取得日 2026年9月5日
この金額には注意点があります。上の表は2026年8月31日振込分からの改定額で、取得日である2026年9月5日時点で適用されているものです。それ以前は楽天銀行が110円、三井住友銀行が550円でした。さらに公式は、2027年1月29日振込分からは楽天銀行550円・三井住友銀行220円へ再び改定すると明記しています。
つまり、いま楽天銀行が有利だからという理由だけで振込先を決めると、数か月後には条件が入れ替わります。過去の解説記事で見た金額と食い違うことも起きます。振込先を変えるかどうかを検討するときは、そのときの公式の適用日を確認してください。なお、楽天銀行と三井住友銀行以外の銀行については、改定前の額と2027年1月以降の額は公式ページで確認できませんでした。
振込手数料まで引いた場合の金額を出してみます。契約金額100,000円の案件を1件、月に1回出金した場合です。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 契約金額(税込) | 100,000円 |
| システム手数料 16.5% | −16,500円 |
| 差し引き後の残高 | 83,500円 |
| 振込手数料(楽天銀行または三井住友銀行) | −220円 |
| 口座に入る額 | 83,280円 |
| 振込手数料(その他の銀行の場合) | −550円 |
| 口座に入る額 | 82,950円 |
料率と振込手数料の出典:https://www.lancers.jp/faq/A1034/936 / https://info.lancers.jp/34700 / 取得日 2026年9月5日(合計額は編集部で計算したものです)
振込手数料は1回の出金ごとにかかるものなので、出金の回数が増えるほど積み上がります。たとえばその他の銀行を使っていて月に2回出金すると550円が2回で1,100円、1回にまとめれば550円です。差は550円で、契約金額に対する割合としては小さい部類ですが、月ごとに続く固定の支出になります。少額の案件を細かく出金している場合は、ここを一度数えてみる価値があります。
報酬を受け取るまでの条件:最低出金額と支払いサイト
手数料の率が分かっても、実際に振り込まれるまでには満たすべき条件があります。ランサーズが公式に挙げているのは次のとおりです。
- ランサーズ口座残高の合計が1,000円を超えていること
- 本人確認が済んでいること
- 振込先の口座情報を設定済みであること
- 出金方式を自動出金方式にしていること
出典:https://www.lancers.jp/faq/l1019/117 / 取得日 2026年9月5日
金額の条件は「1,000円を超えていること」です。手数料16.5%を差し引く前の契約金額で言えば、1,200円の契約なら手数料198円を引いて1,002円が残るので条件を満たします。低額のタスクを少しだけ受けた段階では、残高が動いていても出金の条件に届いていないことがあります。
支払いのタイミングは、次の2方式から選ぶ形です。
| 方式 | 締め日 | 支払日 |
|---|---|---|
| 方式1 | 毎月15日 | 当月末 |
| 方式2 | 毎月末 | 翌月15日 |
出典:https://www.lancers.jp/faq/l1019/117 / 取得日 2026年9月5日
支払日が土日祝日等にあたる場合は、前営業日になると公式に記載されています。生活費の入金予定を組むときは、この前倒しも見ておくとずれません。どちらの方式が向くかは、案件の完了が月の前半に集まりやすいか後半に集まりやすいかで変わります。締め日を過ぎた直後に完了した仕事は、次の締めまで待つことになるためです。
契約前に仮払いが行われる仕組み

報酬の話でもうひとつ確認しておきたいのが、支払いが確保されているかどうかです。ランサーズには仮払いの仕組みがあります。
公式の記載では、クライアントがオファーの時点で仮払いを行い、ランサーが承諾する前であればオファー内容の変更やキャンセルができます。オファーが不成立になった場合やキャンセルされた場合は、仮払いも取り消されます。
出典:https://www.lancers.jp/faq/l1019/549 / 取得日 2026年9月5日
つまり、承諾する前の段階ではオファー内容が動く余地がある一方で、支払いの原資はオファー時点で預けられている、という設計です。承諾するかどうかを判断する前に、条件が確定しているかを確認しておくと、後から作業範囲だけが増えるという事態を避けやすくなります。
登録や月額の費用はかからない
ランサーズの会員登録、仕事の依頼、提案は、いずれも無料と公式に記載されています。手数料が発生するのは成約時だけです。
出典:https://www.lancers.jp/faq/A1010/19 / 取得日 2026年9月5日
これは費用の構造として押さえておく価値があります。固定費が無いので、提案を出して不成立に終わっても金銭的な持ち出しは発生しません。かかるのは時間だけです。逆に言えば、成約したぶんには必ず16.5%がかかるので、受注が増えるほど手数料の総額も比例して増えます。月額型のサービスのように、使うほど1件あたりが安くなる構造ではありません。
この記事の計算が役に立つ人・あまり効かない人
ここまでの数字を、どう使うかの話をします。
役に立ちやすいのは、クラウドソーシング経由の報酬が月の収入の主な部分を占めている人です。契約金額の16.5%は毎回かかり続けるので、月20万円の契約があれば33,000円、年間で見れば396,000円が手数料になります。この規模になると、見積もりの出し方や案件の受け方を検討する材料として意味を持ちます。
同じく役に立つのは、発注側と受注側の両方の立場で金額を話す必要がある人です。クライアント側にも5.5%がかかっている前提を知らないまま値上げの相談をすると、相手側の支出の増え方を見誤ります。
一方で、年に数回、数千円から1万円台の仕事を単発で受けるだけの人には、この計算はあまり効きません。1件10,000円なら手数料は1,650円で、率としては同じでも、選び方を変えて動く絶対額は小さいためです。その場合は、手数料の最適化よりも、案件そのものを取れるかどうかのほうが金額への影響が大きくなります。
また、この記事はランサーズの公開情報だけを並べたものです。他のサービスと比べてどちらが有利かという判断は、それぞれの手数料の基準(税込か税抜か、段階制かどうか、振込手数料がいくらか)を同じ条件に揃えないと出せません。ここでは扱っていません。
運営者の体験メモ

ここから先は編集部ではなく、このサイトの運営者である私(さとり)自身の記録です。独立して最初に受けた仕事は、クラウドソーシング経由の動画編集の案件でした。その相手からは、すぐに連絡が来なくなりました。独立初期の編集案件は1本4,000円から10,000円くらいで、動画の尺によって金額が変わりました。ココナラではコンサルの案件を10件ほど受けて、単価は1本3,000円。時給に換算すると安かったけれど、実績にはなりました。金額を出すときも、自信がないから自分から下げてしまっていました。初めて報酬を受け取ったときは、うれしさより先に「これで生きていける気がしない」と思いました。だからあがいて、毎日いろいろ試していました。手数料の率を先に知っていたら金額の出し方が変わっていたか、と聞かれると分かりません。ただ、提示する金額を自分で下げる癖があると、そこからさらに率で引かれることになります。
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まとめ:10万円の仕事で手元に残るのは83,500円
最初の質問に答えます。ランサーズで契約金額(税込)10万円の仕事を受けた場合、システム手数料16.5%の16,500円が引かれて、残るのは83,500円です。そこから銀行口座へ出金する際に、楽天銀行または三井住友銀行なら220円、その他の銀行なら550円の振込手数料がかかります。1回の出金で受け取るなら、口座に入るのは83,280円または82,950円です。
整理すると、押さえるべき数字は次の6つです。
- ランサー側のシステム手数料は契約金額(税込)の16.5%。全形式共通で、金額帯による段階は無い
- クライアント側のシステム手数料は契約金額(税込)の5.5%
- 出金時の振込手数料は楽天銀行220円・三井住友銀行220円・その他の銀行550円(2026年8月31日振込分から)
- 2027年1月29日振込分からは、楽天銀行550円・三井住友銀行220円へ再改定の予定
- 出金には、口座残高1,000円超・本人確認済み・振込先設定済み・自動出金方式の4条件が必要
- 支払いサイトは「15日締め当月末払い」「月末締め翌月15日払い」の2方式から選択
この記事の数字は、いずれも2026年9月5日時点でランサーズの公式ページに表示されていたものです。振込手数料のように改定の予定が明示されている項目もあるため、実際に申し込む前や出金先を決める前には、公式サイトの最新の表示をご確認ください。また、マージン率のように公開されていない項目については、この記事では扱っていません。
手数料の率は自分では変えられませんが、出金の回数と振込先、支払いサイトの選び方は自分で決められる部分です。まずはご自身の直近1か月の契約金額を上の早見表に当てはめて、実際に引かれている額を一度出してみてください。


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