この記事が答える質問は1つです。freee会計とマネーフォワード クラウド確定申告の料金は、同じ条件で比べられるのか。
先に結論を書きます。そろいません。プラン名が違い、同じ名前に見える階層でも含まれる機能が違い、片方にしかない条件(件数の上限や電話サポート)があります。ですので、この記事では「どちらが安いか」という順位はつけません。代わりに、両社の公式ページに出ている金額と条件を同じ項目に並べ、読む人が自分の使い方に当てはめて年額を出せる形にします。
書いているのはAIフリーランスラボ編集部です。両社のソフトを実際に使い比べた記録ではなく、公開されている料金ページの表示をそのまま整理したものです。金額はすべて公式表示のとおりで、取得した日付を各表の下に書いています。料金や条件は変更されることがありますので、申し込みの前には必ず各社の公式サイトで最新の内容をご確認ください。
両社を並べる前に、そろわない点を先に出しておきます
比較記事は、金額を横に並べた瞬間に「同じものを比べている」ように見えてしまいます。今回の2社については、少なくとも次の点が一致していません。
- プラン名が違う。freee会計は「スターター」「スタンダード」「プレミアム」「入力おまかせ」、マネーフォワード クラウド確定申告は「パーソナルミニ」「パーソナル」「パーソナルプラス」です。階層の数も名前も対応していません。
- 階層に含まれる機能が違う。たとえばマネーフォワードは、パーソナルミニでは消費税申告が利用できないと公式が明示しています。freee側の各プランの機能内訳は、今回整理した料金表示とは別の話になるため、この記事では扱いません。
- 片方にしかない条件がある。マネーフォワードにはレシート撮影の件数上限が、freeeには「入力おまかせ」の処理件数の上限が、それぞれ別の形で存在します。同じ「件数」でも対象が違います。
ですので、以降の金額は「同じ機能で比べた金額」ではありません。あくまで、各社が自社の料金ページに掲示している表示です。
freee会計 個人事業主向けプランの料金(税抜)
freee会計の個人事業主向け料金ページに出ている表示です。すべて税抜表示です。
- スターター(年払い):980円/月(年額11,760円)。公式表記は「約45%OFF」
- スターター(月払い):1,780円/月(年額21,360円)
- スタンダード(年払い):1,980円/月(年額23,760円)。公式表記は「約33%OFF」
- スタンダード(月払い):2,980円/月(年額35,760円)
- プレミアム:年額39,800円。年払いのみで、月払いの選択肢がありません
- 入力おまかせ:年額49,800円。年払いのみ。基本料金に60件/月の処理を含み、61件目から70円(税別)/件
- 無料お試し:あり。料金ページには「無料ではじめる」と表示されており、日数の記載は料金ページにありませんでした
出典:freee会計 個人事業主向け料金ページ(https://www.freee.co.jp/personal-business/accounting/pricing/ )/取得日 2026-08-20
年払いと月払いの差は、年額どうしを引くと出ます
年払いと月払いで、1年間に払う金額がいくら変わるかを、上の年額どうしの引き算で出します。
- スターター:21,360円 − 11,760円 = 9,600円
- スタンダード:35,760円 − 23,760円 = 12,000円
プレミアムと入力おまかせについては、月払いの表示自体がありませんので、この引き算ができません。
マネーフォワード クラウド確定申告の料金(税抜)

マネーフォワード クラウド確定申告の料金ページに出ている表示です。こちらもすべて税抜表示です。
- パーソナルミニ(年払い):900円/月(一括10,800円/年)。公式表記は「年間4,560円お得」。消費税申告は利用できません
- パーソナルミニ(月払い):1,280円/月
- パーソナル(年払い):1,280円/月(一括15,360円/年)。公式表記は「年間4,800円お得」。消費税申告(インボイス対応)を含みます
- パーソナル(月払い):1,680円/月
- パーソナルプラス:2,980円/月(一括35,760円/年)。年払いのみで、月払いの選択肢がありません。電話サポートが付きます
年払いと月払いの差は、公式が「年間◯円お得」という形で明示しています。パーソナルミニが4,560円、パーソナルが4,800円です。
出典:マネーフォワード クラウド確定申告 料金ページ(https://biz.moneyforward.com/tax_return/price/ )/取得日 2026-08-21
月払いを12ヶ月続けた場合の金額も出しておきます
マネーフォワードの月払いは月額表示ですので、12を掛けると1年ぶんの金額になります。掛け算の中身を書いておきます。
- パーソナルミニ(月払い):1,280円 × 12 = 15,360円/年
- パーソナル(月払い):1,680円 × 12 = 20,160円/年
ここで、パーソナルミニを月払いで12ヶ月続けたときの15,360円は、パーソナル(年払い)の一括15,360円と同じ金額になります。ただし両者は含まれる機能が違います。パーソナルミニでは消費税申告が利用できないと公式が書いていますので、金額が同じだからといって置き換えられる関係ではありません。金額だけを見て決められない例として挙げています。
両社に共通していたこと:上位プランは年払いしか選べません
プラン名も機能もそろわない2社ですが、料金の「形」として共通している点が1つあります。いちばん上の階層には、月払いの選択肢がありません。
- freee会計:プレミアム(年額39,800円)と入力おまかせ(年額49,800円)は年払いのみ
- マネーフォワード クラウド確定申告:パーソナルプラス(一括35,760円/年)は年払いのみ
これは金額の大小ではなく、支払い方の自由度の話です。下の階層では「まず月払いで使ってみて、続きそうなら年払いに切り替える」という進み方ができますが、上の階層を選んだ時点で、その進み方は選べなくなります。1年ぶんをまとめて払う前提で判断することになる、ということです。
逆に言えば、年払いと月払いを比べられるのは、下の階層だけです。freeeならスターターとスタンダード、マネーフォワードならパーソナルミニとパーソナルの範囲になります。
件数の条件は、両社にありますが対象が違います
「月額いくら」の外側で金額が動く条件が、両社にそれぞれあります。ただし、数えている対象が違いますので、同じものとして比べないでください。
- freee会計「入力おまかせ」:年額49,800円の基本料金に60件/月の処理を含み、61件目から70円(税別)/件
- マネーフォワード クラウド確定申告のレシート撮影:パーソナルミニ15件/月、パーソナル30件/月、パーソナルプラス100件/月。超過分は1件20円(税抜)。パーソナルミニは16件以上になるとプラン変更が必要と公式が書いています
使い方として意味があるのは、自分の月あたりの件数を先に数えてから、この行を読むことです。たとえばレシートが月に10枚程度で収まっているなら、マネーフォワードのパーソナルミニの15件/月という上限は、その人にとっては効いてこない条件です。反対に月に40枚を超えているなら、パーソナルやパーソナルプラスの上限、あるいは超過分の1件20円(税抜)が、月額表示の外で効いてくることになります。
出典:上記2社の料金ページ(freee=2026-08-20取得/マネーフォワード=2026-08-21取得)
無料で試せる範囲と、支払い方法の違い

申し込みの前に踏む一歩として、無料で試せる範囲を並べます。ここは両社で書かれている内容の細かさが違います。
- freee会計:無料お試しがあります。料金ページには「無料ではじめる」と表示されていますが、日数の記載は料金ページにありませんでした
- マネーフォワード クラウド確定申告:無料期間は1ヶ月で、1事業者につき1回。有料プランへの自動移行はなく、入力したデータは引き継げると公式が書いています
支払い方法と解約の条件については、今回の取得範囲で明記があったのはマネーフォワード側です。
- 支払い方法はクレジットカードのみ。公式FAQに「銀行引落や請求書払いはご利用いただけません」と書かれています
- 最低利用期間と解約費用はなし。公式FAQに「解約費用・最低利用期間もございません」とあります。ただし途中解約の返金はありません
年払いを選ぶかどうかを考えるときは、この「途中解約の返金はない」という条件と、前半に出した年払いと月払いの差額を、セットで見ることになります。差額の分だけ前払いする代わりに、途中でやめたときの扱いが変わる、という関係です。
自分の場合の年額を出す順番
金額を先に見ると、どうしても安い行から目に入ります。ですが、この2社は条件がそろっていませんので、先に条件を決めて、後から金額を見るほうが、迷いが少なくなります。順番にすると次のようになります。
- 消費税申告が必要かどうかを決める。マネーフォワードのパーソナルミニは消費税申告が利用できません。パーソナルには消費税申告(インボイス対応)が含まれます。ここで選べる行が変わります。
- 月あたりのレシート・書類の件数を数える。マネーフォワードは15件/30件/100件という月あたりの上限が、freeeは「入力おまかせ」の60件/月が、それぞれ金額に関わります。
- 電話で聞きたいかどうかを決める。電話サポートが付くと明示されているのは、マネーフォワードのパーソナルプラス(一括35,760円/年、年払いのみ)です。
- 支払い方を決める。年払いにするなら、freeeはスターターで9,600円、スタンダードで12,000円、マネーフォワードはパーソナルミニで4,560円、パーソナルで4,800円、1年ぶんの金額が月払いより小さくなります。上位プランを選ぶ場合は、そもそも年払いしか選べません。
- 最後に年額を読む。ここまでで残った行の年額が、その人にとっての金額です。
この順番で進めると、たとえば「消費税申告は不要、レシートは月10枚程度、電話サポートは要らない、1年は続ける見込み」という条件の人と、「消費税申告が必要、レシートは月50枚、電話で聞きたい」という条件の人とでは、見るべき行が最初から分かれます。同じ表を見ていても、読む場所が違うということです。
この記事の並べ方が向く人・向かない人

この整理の仕方は、全員に合うものではありません。向き不向きを書いておきます。
向いている人
- 公式の表示をそのまま確認したうえで、自分の条件に当てはめて年額を出したい人
- 年払いと月払いのどちらにするかを、差額の実数を見てから決めたい人
- 月あたりの件数や消費税申告の要否が、すでにおおよそ分かっている人
向いていない人
- 「結局どっちがおすすめか」を1行で知りたい人。この記事はその答えを出しません。条件がそろわないものに順位をつけると、その順位のほうが嘘になります
- 操作画面の使いやすさや、実際に使った感想を知りたい人。この記事は料金ページの表示だけを扱っています
- まだ開業したばかりで、月あたりの件数も消費税申告の要否も分からない人。その場合は、金額を比べるより先に無料で試せる範囲を使って、自分の件数を1ヶ月ぶん数えるほうが早いはずです
まとめ:そろわないことが分かれば、選び方は決まります
最初の質問に答えます。freee会計とマネーフォワード クラウド確定申告の料金は、同じ条件では比べられません。プラン名が対応しておらず、含まれる機能も違い、件数の上限のように片方だけが明示している条件もあります。
そのうえで、今回並べて分かったことを3つにまとめます。
- 両社とも、いちばん上のプランは年払いしか選べません。freeeのプレミアム(年額39,800円)と入力おまかせ(年額49,800円)、マネーフォワードのパーソナルプラス(一括35,760円/年)です
- 年払いと月払いの差は、年額どうしを引けば出ます。freeeはスターター9,600円・スタンダード12,000円、マネーフォワードはパーソナルミニ4,560円・パーソナル4,800円です
- 月額表示の外で金額が動く条件があります。freeeは入力おまかせの61件目から70円(税別)/件、マネーフォワードはレシート撮影の超過分が1件20円(税抜)です
金額そのものより、自分の条件を先に決めることが、この2社を見るときの近道です。消費税申告の要否、月あたりの件数、電話で聞きたいかどうか。この3つが決まれば、見るべき行はかなり絞られます。
なお、ここに載せた金額はすべて税抜表示で、取得日はfreee会計が2026-08-20、マネーフォワード クラウド確定申告が2026-08-21です。料金やプランの内容は変更されることがありますので、申し込みの前には各社の公式サイトで最新の表示をご確認ください。
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条件を決めきれない場合は、金額を比べる前に無料で試せる範囲から始めるほうが、判断の材料が増えます。freee会計には無料お試しがあります(料金ページに日数の記載はありませんでした)。プランごとの機能と最新の料金は、公式ページでご確認ください。


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