エージェントに登録する前に用意したもの|職務経歴書で詰まった話

エージェントに登録する前に用意したもの|職務経歴書で詰まった話 フリーランス

フリーランスエージェントに登録しようとして、最初の画面で止まる人は多いと思います。私もそうでした。この記事では、登録の前に何を用意することになるのか、そして「職務経歴書」の欄で私が実際にどう詰まったのかを書きます。

書いているのは、さとりといいます。元・調理師で、飲食の現場に10年いました。そこからSNS運用代行のフリーランスとして独立して、いまは業務委託の仕事と自社の事業を並行して動かしています。営業が苦手で、その苦手を埋めるために自動化を作り始めた在宅ワーカーです。

先に結論を書きます。登録の準備でいちばん時間がかかるのは、書類を書くことではなく「自分の職歴をどう並べるか」を決めることです。私の場合、飲食10年とフリーランス期間をどう1枚に並べればいいのか分からず、そこで手が止まりました。書式やテンプレートの問題ではありませんでした。

この記事で分かること

  • フリーランスエージェントの登録前に用意することになるものの、おおまかな中身
  • 職務経歴書で私が実際に詰まった箇所と、どう考え直したか
  • 異業種から独立した人が、経歴を並べるときに引っかかりやすいところ
  • 準備しながら「まだ登録しない」と決めた理由

最初にお断りしておきます。私はフリーランスエージェント経由で案件を受けたことがまだありません。この記事は「登録して稼いだ人の話」ではなく、登録の準備をした段階で分かったことの記録です。実際の面談内容や、案件が決まるまでの流れについては、私が経験していないので書きません。そこを期待して来た方には、この記事はあまり役に立たないと思います。

用意することになるものは、思っていたより少ない

エージェントの登録フォームで求められるものは、だいたい次のような内容です。細かい項目名は会社によって違いますが、聞かれる中身はそれほど変わりません。

  • 基本的な連絡先の情報
  • 職務経歴(どこで何をしていたか)
  • 使えるスキルや、扱える範囲
  • 希望する単価と、稼働できる時間
  • いつから働けるか

ここだけ見ると、1時間もあれば終わりそうに見えます。私も最初はそう思っていました。実際、連絡先や稼働時間の欄は数分で埋まります。

問題は職務経歴の欄でした。ここだけが埋まらない。というより、何を書けば正解なのかが自分で決められない状態になりました。

なお、各社の登録条件や、扱っている案件の種類は変わることがあります。ここに書いているのは2026年8月時点で私が見た範囲の話なので、最新の情報は各エージェントの公式ページで確認してください。

職務経歴書で詰まったのは「10年の飲食」をどう書くかだった

オンラインで学ぶ様子

私の職歴は、飲食の現場が10年あります。そのあとにSNS運用代行のフリーランスです。

職務経歴の欄を前にして最初に思ったのは、「この10年は、書いたほうがいいのか、書かないほうがいいのか」でした。

書けば、期間としては埋まります。空白がない経歴になります。ただ、応募しようとしている仕事の内容とは重なりません。10年ぶん書いたところで、相手が知りたいことに答えているとは思えませんでした。

かといって省くと、10年の空白ができます。それはそれで説明が必要になります。

そのとき正直に思ったのは、「自分の10年に、値段がついていない」という感覚でした。実際にやってきたことは事実としてあるのに、それをこの欄に書ける形にできない。書けないということは、相手からは無かったのと同じに見えるのではないか。そう思って、しばらく手が止まりました。

これは書式の問題ではありません。テンプレートを探しても解決しませんでした。テンプレートが教えてくれるのは並べ方であって、何を並べるかではないからです。

「経歴を並べる」ではなく「今できることを書く」に切り替えた

結局、私が決めたのは、時系列で全部を埋めようとするのをやめる、ということでした。

考え方を変えたきっかけは、自社の集客用のLPを書き換えたときの経験です。2026年8月8日に、飲食店専門だったLPを、業種を問わない汎用版に書き換えました。そのとき、飲食の現場10年という経歴は残しつつ、前面に出す軸を「7社の運用を継続して任されていること」と「企画から分析まで丸投げできること」に変えています。

このとき分かったのは、経歴を消す必要はないけれど、経歴を主役にする必要もないということでした。10年の飲食は事実なので残す。ただ、相手が見る場所には「今できること」を置く。順番の問題です。

職務経歴書も同じでした。時系列で並べると、どうしても分量の多い10年が主役になります。そうではなく、今できることを先に書いて、その後ろに経歴を事実として置く。そう決めてから、ようやく埋まるようになりました。

ちなみに、そのLPの書き換えの途中で、キャンペーンの期限が6月末のまま失効していたことと、料金の説明に使っていた金額がどのプランとも一致していなかったことが見つかりました。自分の紹介文というのは、書いたあと放っておくと平気で古くなります。職務経歴書も、たぶん同じだと思っています。

単価の欄は、自分がいちばん逃げやすい場所だった

希望単価の欄も、私にとっては書きにくい場所です。

独立してから、金額を出す場面で、自信がないから自分から下げてしまうことが何度もありました。相手に言われる前に、こちらから引いてしまう。これは癖のようなもので、いまでも完全には抜けていません。

参考までに、私の独立初期の金額を書いておきます。動画編集の案件は1本4,000円から10,000円くらいで、動画の尺によって変わりました。ココナラでやっていたコンサルは1本3,000円です。時給に換算すると安かったのですが、実績にはなりました。

この金額を思い出すと、自分がどれだけ下げて出していたかがよく分かります。そして、登録フォームの希望単価という欄は、その癖がそのまま出る場所です。誰とも話していないのに、自分ひとりで下げられる。相手の反応すら無いのに下げてしまう。

だから私は、この欄を「その場の気分で書かない」ことにしました。実際に受けてきた金額と、かかっている時間を先に紙に出してから書く。感覚で書くと、間違いなく低いほうに寄ります。

面談が怖いのは、準備不足のせいではなかった

登録の準備をしていて、いちばん気が重かったのは書類ではなく、その先にある面談でした。

私は初対面の相手とオンラインで話すと、人見知りと自信のなさが前面に出てしまいます。自分でも分かっています。正直、その時間が本当に嫌です。テキストのやり取りも昔から苦手で、今でも苦手なままです。

これは準備でどうにかなるものではない、というのが私の実感です。準備をすれば話す内容は用意できますが、話しているときの自分の出方までは変えられませんでした。

ひとつだけ、過去の経験から言えることがあります。提案資料を見てもらえたことがあったのですが、そのあとの連絡が一切来ませんでした。こちらからリマインドする勇気がなくて、そのまま終わりました。

このときに残ったのは、「話すのが苦手だった」という感想ではなく、「連絡しなかったから終わった」という事実でした。苦手なこと自体より、苦手だから動かなかったことのほうが、結果に効いていました。

だから、エージェントに登録するのであれば、話し方を練習することよりも、返事が来ないときにもう一度連絡できる形をあらかじめ作っておくほうが、私には現実的だと思っています。

準備しながら「まだ登録しない」と決めた

在宅ワークのデスク

ここまで準備を進めておいて、私は今の時点でエージェントへの登録を出していません。

理由はひとつです。今の稼働がすでに埋まっているからです。

いまやっている業務委託の仕事は、やっていること自体は会社員と変わらないと思っています。働く場所が違うのと、出社が無いだけです。そして正直に言うと、この業務委託は仕事量が多くて大変なわりに、利益は低いです。自社の収益はまだ立っていません。

この状態でエージェントに登録して稼働を増やすと、目先の収入は増えるかもしれませんが、自社の事業に使う時間が消えます。私が今つまずいているのは案件が無いことではなく、自社の収益が立っていないことなので、そこに時間を入れないと同じ場所に留まると思いました。

ただ、これは「登録しないほうがいい」という主張ではありません。私の場合の判断です。稼働に余裕があって、収入を先に安定させたい段階なら、登録するほうが合理的だと思います。

もうひとつ、私が登録を保留した理由があります。2026年8月9日にA8.netで7件の提携申請を出したとき、いちばん単価の高いフリーランスエージェント15件をあえて全部見送りました。自分が使っていないサービスだったからです。単価だけ見て取ると、使っていないものは紹介しないと書いた自分のサイトと矛盾します。

この判断をしたあとで、「じゃあ自分は使う気があるのか」を考える機会になりました。使う気があるなら準備はしておく。ただ、今すぐ出す段階ではない。そう整理したところで止まっています。

準備のときに、やっておいてよかったこと

登録そのものは出していませんが、準備の過程でやってよかったと思っていることが2つあります。

1つめは、自分が実際にやったことを、書き出して一箇所にまとめたことです。

私はこれを、別の理由で作りました。投稿文をAIに書かせていたら、実際とは違う数字を書いてきたからです。本当は68本なのに62本と書いていて、しかも文章としては自然なので読んでも気づけませんでした。対策として、実際に起きたことと実測値だけを書いた台帳を作って、そこに載っている数字しか使わせないようにしました。

この台帳が、そのまま職務経歴書の材料になりました。自分の実績を思い出しながら書こうとすると、必ず盛るか、逆に忘れます。先に事実だけ並べておいて、そこから選ぶほうが早いし、後から数字を聞かれても答えられます。

ちなみに、この台帳を作っただけでは作り話は止まりませんでした。前から書いてあった「毎回、具体的な出来事を必ず入れる」という指示と噛み合わず、台帳のネタが尽きるとやっぱり作り話をしました。「無ければ書かなくていい」と言い直して、やっと止まりました。職務経歴書も同じで、埋めなければいけないと思うから盛るのだと思います。空欄のままでいい、と決めておくほうが安全です。

2つめは、今の仕事の中身を、自分の言葉で説明できる形にしたことです。

これも自社サイトのLPを書き換えたときに作りました。前に出す軸を「7社の運用を継続して任されていること」と「企画から分析まで丸投げできること」に決めたのですが、この2行を決めるのに時間がかかりました。逆に言えば、この2行が決まっていれば、登録フォームの自由記述欄はほぼそれで埋まります。

異業種から来た人が引っかかる場所は、たぶん同じ

ここまで書いてきて思うのは、私が詰まった場所は、たぶん異業種から独立した人に共通するのではないかということです。

整理すると、こうなります。

  • 前職の年数は長いが、今の仕事と直接つながらない
  • 今の仕事の年数は短いので、書くと薄く見える
  • その2つを1枚にどう並べればいいのか、決められない

この3つが同時に来るので、手が止まります。書式の問題ではないので、テンプレートを探しても解決しません。

私が出した答えは、繰り返しになりますが「今できることを先に書く」でした。前職を隠すわけでも、無理に関連づけるわけでもなく、事実として後ろに置く。この順番にしてから、少なくとも書けない状態ではなくなりました。

そして、これは職務経歴書に限った話でもないと思っています。自分の紹介文というのは、全部この構造をしています。相手が最初に見る場所に何を置くかで、伝わる内容が変わる。LPを書き換えたときも、結局それだけの話でした。

手応えが無い時期を、すぐ失敗と決めないこと

行き詰まっている様子

最後に、準備の段階で心が折れそうな人に向けて、ひとつだけ書いておきます。

私は最近、引き継いだクライアントの案件を、コンセプトから作り直しました。それが最近になって伸びて、素直にうれしかったです。クライアントも驚いていましたし、正直、自分でも驚きました。

ただ、伸びるまで手応えは一切ありませんでした。やっている最中は、効いているのかどうか分からないままでした。手応えが無い時期がしばらく続いたあとで、急に来ました。

だから今も、反応が無い期間をすぐに失敗とは思わないようにしています。

エージェントの登録も、たぶん似たところがあります。書類を出して、すぐに何かが起きるとは限りません。私はまだ出していないので、その先を語る資格はありません。ただ、準備した内容が無駄になるとは思っていません。職務経歴書を書く過程で整理した「今できること」は、エージェントに出さなくても、他の場面でそのまま使えるからです。

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まとめ

フリーランスエージェントに登録する前の準備について、私が実際に詰まった場所を書きました。

  • 登録フォーム自体は項目が少なく、埋まらないのは職務経歴の欄だけだった
  • 詰まった理由は書式ではなく、「長い前職」と「短い今の仕事」をどう並べるか決められなかったこと
  • 時系列で全部埋めるのをやめて、今できることを先に書く順番に変えたら書けるようになった
  • 希望単価の欄は、自信のなさがそのまま出る場所なので、実際の金額を先に並べてから書くようにした
  • 面談が苦手なのは準備で消えないが、返事が来ないときに動けるようにしておくほうが結果に効く
  • 実績は思い出して書くと盛るか忘れるので、事実だけを並べた台帳を先に作ると早い

私自身は、今の稼働が埋まっていることと、自社の収益を立てるほうに時間を使いたいという理由で、登録はまだ出していません。ここは人によって判断が変わるところだと思います。

もし今、案件が足りていなくて収入を先に安定させたい段階なら、準備だけ済ませて登録しておくのは悪くない選択だと思います。フリーランスエージェントの比較記事も書いているので、どこに出すか迷っている方はそちらも見てみてください。

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