この記事が答える質問は1つです。動画編集スクールを選ぶとき、オンラインと通学のどちらを選ぶかは、何を見て決めればいいのか。
書き手は「AIフリーランスラボ」編集部です。特定のスクールの関係者ではありません。ここでやっているのは、各社が公開している料金や条件を同じ項目に並べ直して、読む人が自分の場合の総額を自分で出せるようにすることだけです。
先に結論を書きます。オンラインと通学の比較は、「どちらが優れているか」ではなく「支払う金額が、期間で切れるか・切れないか」と「質問できる相手が、時間で決まるか・場所で決まるか」の2点に落ちます。この2点は各社が公開している条件表にそのまま書いてあるので、読む前に決め打ちする必要がありません。以下では、公開情報が確認できたオンライン講座2社(クリエイターズジャパン、MovieHacks)の条件を項目ごとに並べます。
オンラインと通学で、実際に何が変わるのか
この判断を難しくしているのは、「オンラインは安い、通学は高い」という値段だけの比較で片づけてしまうことです。値段は結果であって、判断の材料ではありません。判断に使えるのは、値段を決めている条件のほうです。
公開されている条件表を項目に分けると、オンライン講座と通学型で意味が変わるのは、次の4つでした。
- 受講期間:買い切りで期限なしなのか、期間が区切られているのか。期限がないなら、途中で止まっても再開できます。期間が区切られていれば、止まった分だけ払った金額が減ります。
- 質問の形式:チャットやLINEなのか、対面なのか。ここは「その場で人に聞かないと進めない人かどうか」で価値がまるごと変わります。
- ソフト代が受講料に入っているか:動画編集はAdobeの費用が別にかかります。ここを受講料と分けて考えないと、総額を間違えます。
- 返金の条件:申し込み後にキャンセルできるのか、できないのか。
逆に、「オンラインだから内容が薄い」「通学だから身につく」といった中身の優劣は、外から確認できません。公開されているのは条件だけなので、この記事も条件までしか扱いません。
オンライン講座2社の受講料を並べる
公式の料金ページ・販売ページ・特定商取引法に基づく記載から確認できた金額です。
| 講座・プラン | 価格 | 支払い形態 | 税の表記 |
|---|---|---|---|
| クリエイターズジャパン ベーシックプラン | 79,800円 | 買い切り | 税込 |
| クリエイターズジャパン マスタープラン | 149,600円 | 買い切り | 税込 |
| MovieHacks 単体コース | 69,800円 | 買い切り | 表記なし |
| MovieHacks 案件獲得セットコース | 99,800円 | 買い切り | 表記なし |
出典:https://creators-jp.com/videoeditor/profile/ (2026年8月21日取得)/https://brain-holdings.com/skillhacks/tokushoho/ (2026年8月21日取得)
注意しておきたい点が2つあります。
1つ目。クリエイターズジャパンのマスタープランには、公式ページに「通常159,600円 → 10,000円OFF」という表記があります。表に書いた149,600円は、その割引後の金額です。
2つ目。MovieHacksの2コースは、特定商取引法に基づく記載の販売価格として69,800円・99,800円と書かれていますが、税込か税抜かの表記がありません。総額を計算するときは、ここが動く可能性を見ておいたほうが安全です。仮に税抜だとすれば、消費税10%で単体コースは76,780円、案件獲得セットコースは109,780円になります(これは編集部が69,800円と99,800円に1.1を掛けた計算値で、公式が示している金額ではありません)。
受講料だけでは総額にならない|Adobe費用を足す
動画編集は、編集ソフトの費用が別にかかります。両社とも受講料には含まれていません。ここが、比較記事でいちばん抜けやすいところです。
| 講座 | 公式が示しているソフト費用 |
|---|---|
| クリエイターズジャパン | Premiere Pro単体プランで月額約3,280円(年間一括払い)、Creative Cloudコンプリートで月額約6,480円〜が目安 |
| MovieHacks | Creative Cloud 月額5,680円(学生1,980円) |
出典:https://creators-jp.com/videoeditor/profile/ (2026年8月21日取得)/https://brain-holdings.com/skillhacks/services/movie-hacks/ (2026年8月21日取得)
ここで押さえておきたいのは、金額の書き方そのものが2社で違うことです。MovieHacksは販売ページに月額5,680円と金額を明記しています。クリエイターズジャパンは「目安」という言葉つきで、単体プランとコンプリートプランの2種類を挙げています。どちらもAdobe側の価格なので、実際に払う額は申し込む時点のAdobeの価格に従います。
この2つを足して、1年ぶんの総額を出してみます。計算に使ったのは、上の受講料の表と、このソフト費用の表の値だけです。
| 組み合わせ(1年ぶん) | 受講料 | ソフト代(12か月) | 合計 |
|---|---|---|---|
| クリエイターズジャパン ベーシック+Premiere Pro単体 | 79,800円 | 約39,360円 | 約119,160円 |
| クリエイターズジャパン マスター+Premiere Pro単体 | 149,600円 | 約39,360円 | 約188,960円 |
| MovieHacks 単体+Creative Cloud | 69,800円 | 68,160円 | 137,960円 |
| MovieHacks 案件獲得セット+Creative Cloud | 99,800円 | 68,160円 | 167,960円 |
計算の内訳を書いておきます。約39,360円は「月額約3,280円 × 12か月」、68,160円は「月額5,680円 × 12か月」です。合計はそれぞれ受講料にこれを足しただけの値です。Premiere Pro単体とCreative Cloudコンプリートでは含まれるソフトの範囲が違うので、この4行は同じ条件の比較ではありません。受講料の安い順と総額の安い順が入れ替わっているのは、そのためです。
この表から読み取れるのは、順位ではなく「受講料の差より、ソフトのプラン選びのほうが1年の総額を動かす場合がある」という一点です。受講料は79,800円と69,800円で1万円差ですが、ソフト代は年で28,800円差(68,160円 − 39,360円)になります。
支払い方法と分割|月々いくらで始まるか

買い切りの講座でも、分割払いが用意されている場合があります。手元から一度に出る金額を見たい人は、ここを見ます。
| 項目 | クリエイターズジャパン | MovieHacks |
|---|---|---|
| 支払い方法 | クレジットカード最大24回分割/銀行振込は一括のみ | クレジットカード(PayPal/テレコムクレジット)・銀行振込 |
| 分割の目安 | ベーシック 月々3,325円〜/マスター 月々6,234円〜(クレカ24分割) | 公式ページに分割の月額表記が見当たりませんでした |
| その他 | ― | 銀行振込は確認に最大2営業日 |
出典:https://creators-jp.com/videoeditor/profile/ (2026年8月21日取得)/https://brain-holdings.com/skillhacks/services/movie-hacks/ (2026年8月21日取得)
分割で見ると、クリエイターズジャパンのベーシックは月々3,325円からになります。ただし、この月々の金額の隣にAdobe費用(Premiere Pro単体なら月額約3,280円)が並ぶことになるので、毎月の出費としてはおおよそ倍になります。分割の月額だけを見て判断すると、ここを見落とします。
受講期間とサポート|「いつまで見られるか」「誰に聞けるか」
ここが、オンラインと通学の差がいちばんはっきり出る項目です。
| 項目 | クリエイターズジャパン | MovieHacks |
|---|---|---|
| 視聴期間 | 無期限(両プランとも視聴期限なし) | 受講期間無制限(専用サイト永久ログイン権利) |
| 動画本数 | 公式ページに本数の記載が見当たりませんでした | 単体94本/案件獲得セット113本 |
| 質問サポート | LINE個別サポート/営業文の添削/課題・ポートフォリオの添削/定期ZOOMセミナー/オンラインサロン | LINEで回数無制限 |
出典:https://creators-jp.com/videoeditor/profile/ (2026年8月21日取得)/https://brain-holdings.com/skillhacks/services/movie-hacks/ (2026年8月21日取得)
2社とも、受講期間に期限がありません。これは通学型と比べたときの、オンライン買い切り型の構造的な違いです。期限がないということは、途中で止まっても払った金額が消えないということです。仕事や家庭の都合で数か月空くことが読める人にとっては、ここが金額そのものより効きます。
一方で、期限がないことは「進めなくても誰も困らない」ことでもあります。締切があるから進む人にとっては、期限なしは利点になりません。この裏表は、どちらが正しいという話ではなく、自分がどちらのタイプかという話です。
サポートの形も違います。クリエイターズジャパンは、LINEの質問に加えて営業文の添削とポートフォリオの添削、定期ZOOMセミナー、オンラインサロンが並んでいます。MovieHacksはLINEでの回数無制限の質問が中心です。人と話す場が用意されているかどうかで選ぶなら、この行を見ることになります。
返金とキャンセル|申し込んだあとに戻せるか
ここは、他の項目より確認しておく価値があります。金額が大きいわりに、あとから条件を変えられない部分だからです。
| 講座 | 返金・キャンセルの記載 |
|---|---|
| クリエイターズジャパン | 公式ページに返金保証の記載が見当たりませんでした |
| MovieHacks | 不可。「デジタルコンテンツおよびオンライン役務の性質上、お申込み完了後のキャンセル・返金はお受けしておりません」(特商法) |
出典:https://creators-jp.com/videoeditor/profile/ (2026年8月21日取得)/https://brain-holdings.com/skillhacks/tokushoho/ (2026年8月21日取得)
参考として、同じ運営(Brain Holdings)が販売しているプログラミング講座のSkillHacksには、特商法に「2年以内に講座代金を回収できなかったら返金」という条件が明記されています(販売価格398,000円、サポート期間2年/https://brain-holdings.com/skillhacks/tokushoho/ ・2026年8月21日取得)。同じ運営でも講座ごとに返金条件が違うということなので、「ここの講座はこうだった」という他人の話をそのまま当てはめないほうが安全です。
申し込む前に、無料で確かめられる範囲

いきなり数万円から十数万円を払う前に、どこまで無料で見られるかを整理しておきます。
| 講座 | 無料で確認できるもの |
|---|---|
| クリエイターズジャパン | 公式LINE登録で、6日間の動画講義と12大特典 |
| MovieHacks | 公式ページに無料体験の記載が見当たりませんでした |
出典:https://creators-jp.com/videoeditor/profile/ (2026年8月21日取得)/https://brain-holdings.com/skillhacks/services/movie-hacks/ (2026年8月21日取得)
1点だけ、読み違えやすいところがあります。クリエイターズジャパンの6日間の動画講義は、講座本体の無料体験ではありません。公式LINEに登録すると届く別の講義です。「6日間試してから決められる」と受け取ると、実際に届くものと違います。
講師体制の変更について(MovieHacks)
スクールの紹介記事は書かれた時期が古いものが多く、書いてある内容と現在が一致しないことがあります。今回確認した範囲で、明確に食い違う点が1つありました。
MovieHacksの案件獲得セットコースの講師である青笹寛史氏が、2025年6月25日に逝去されたことが販売ページに記載されています。コース自体は継続しています(https://brain-holdings.com/skillhacks/services/movie-hacks/ ・2026年8月21日取得)。「この講師から学べる」と書いてある紹介記事は、この時点より前に書かれたものということになります。講師を理由に選ぼうとしている場合は、公式ページの現在の記載を直接確認してください。
結局、オンラインと通学はどう決めるか
ここまで並べた条件から、判断に使える形にまとめます。通学型の具体的な料金は今回の調査対象に含めていないので、金額での直接比較はしていません。代わりに、オンライン買い切り型が持っている条件のうち、通学では成立しにくいものを挙げます。
- 期限がない:2社とも視聴・受講に期限がありません。通学は日程と期間で運営されるため、同じ条件にはなりません。生活が不規則で、進度が読めない人には効きます。
- 払う金額が確定している:買い切りなので、受講料は追加されません。変動するのはAdobe費用のほうです。
- 質問が時間で決まる:LINEでの質問は場所に縛られませんが、返答までに時間が空きます。その場で画面を見せて聞きたい人には、この形式は向きません。
逆に、次のような人にはオンライン買い切り型は向きません。
- 締切や決まった日程がないと進められない人。期限なしは、進まなかったときに何も起きないという意味でもあります。
- 文章での質問が負担になる人。2社ともサポートの中心はLINEです。文字でのやり取りが続く前提になります。
- 申し込み後に判断を戻したい人。MovieHacksは特商法で返金・キャンセル不可と明記されています。クリエイターズジャパンは公式ページに返金保証の記載が見当たりませんでした。
自分の場合の金額を出す手順
最後に、この記事の表を使って自分の総額を出す順番を書いておきます。
- 受講料を1つ選ぶ(79,800円/149,600円/69,800円/99,800円のいずれか)。
- Adobeのプランを決める。Premiere Pro単体(月額約3,280円)かCreative Cloudコンプリート(月額約6,480円〜/MovieHacks掲載では月額5,680円)か。学生なら1,980円の記載があります。
- 何か月使うかを決めて、月額に掛ける。1年なら12を掛けます。
- 1と3を足す。これが総額です。
- 分割で払うなら、月々の受講料(クリエイターズジャパンはベーシック3,325円〜/マスター6,234円〜)に、2で決めた月額を足す。これが毎月の出費です。
この記事の金額と条件は、すべて2026年8月21日時点で各社の公式ページに掲載されていた内容です。価格・キャンペーン・サポート内容は変わることがありますので、申し込む前に必ず各社の公式サイトで最新の条件をご確認ください。
運営者の体験メモ

ここだけは編集部ではなく、このサイトを運営しているさとり個人の話として書きます。私は元調理師で、飲食の現場に10年いたあと、独立するために動画編集のスクールに入りました。費用は約70万円、期間は6ヶ月でした。この記事で並べた講座の金額と比べると、桁が1つ近く違います。
独立してから半年ほどは無収入で、そのあとの半年も収入は一桁万円台でした。その間はアルバイトをしながら食いつないでいました。独立初期の編集案件は、動画の尺によって1本4,000円から10,000円くらい。この単価で70万円を割ると、70本から175本ぶんになります。私は、払う前にこの割り算をしていませんでした。
金額の大小より、自分の単価で何本ぶんなのかを先に出しておくこと。それだけは、当時の自分に伝えたいことです。
まとめ
最初の質問に答えます。動画編集スクールをオンラインと通学のどちらにするかは、「払った金額が期間で切れるかどうか」と「質問できる相手が時間で決まるか場所で決まるか」の2点で決められます。
今回確認したオンライン講座2社は、どちらも視聴・受講に期限がなく、買い切りで受講料が確定していました。ただし受講料だけでは総額になりません。Adobe費用が別にかかり、選ぶプランによっては年で28,800円の差がつきます。返金条件は2社で違い、片方は特商法で不可と明記され、もう片方は公式ページに記載が見当たりませんでした。
締切がないと進まない人、文字でのやり取りが負担な人、申し込み後に判断を戻したい人には、この形式は向きません。そこが自分に当てはまるなら、金額の安さは決め手になりません。
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まずは、費用をかけずに講義の中身を確かめるところから始めるのが、いちばん段差の低い一歩です。クリエイターズジャパンは公式LINEの登録で6日間の動画講義を受け取れます(2026年8月21日時点)。最新の内容と条件は、公式サイトでご確認ください。


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